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週刊こぐま通信
「何をどう学習したらよいのか」

【質問43】

2008年10月24日 回答
受験生の皆さまの学習相談に、こぐま会室長がお応えします。

もうすぐ都内の入試が始まります。あれもこれもと不安でいっぱいですが、入試1週間前の効果的な学習法はありますか。

 入試1週間前にやるべきことははっきりしています。自信を失わせないこと、この1点に尽きます。それは、入試本番の課題に取り組む姿勢に関わっているからです。入試本番で合否を分けるのは「指示の聞き取り」です。どんなに理解力があっても、どんなに考える力が身についていても、問題の意図を正確に聞き取れなかったのでは得点できません。そのために何をなすべきか。

  1. 各領域の基本問題の問いかけ方法を基本学習ボードで再確認する
  2. これまでのテストで間違えたところをもう一度確認し、問題の意図がつかめずできなかったのではないか、ということをチェックする
  3. これまでの授業で、なぜA評価が取れなかったのか。評価が悪かったところの原因を見直し、再点検する
  4. 志望する学校の過去問の中で、わかりにくい言い回しの設問がないか点検し、その意味をもう一度確認する

1回の指示を正確に聞き取って、問題に取り組まなくては得点できません。これまでたくさんの問題をこなしてきましたからもう大丈夫だと思いますが、1年前の子どもたちは、例えば、「どちらがいくつ多いですか」に答えられても、「どちらがいくつ少ないですか」と言う問いかけには戸惑い、また、「違いはいくつですか」の意味もわからない状況でした。そんなことはもう解決済みですが、「おむすび1個半」の意味が理解できなかったり、「太郎さんが3個花子さんにあげたけれど、花子さんは2個返した」ということが結果として「太郎さんが1個あげたことと同じ」とわかるまでには、今でも時間がかかる子がいます。また、ひとりがミカンを2個ずつ食べるということと、ミカン1個を半分ずつにし、1個を2人で食べるということの違いがすばやく理解できず、混同することもあります。

こうした、聞き取りに関するややこしい問題を整理しておくことは、入試直前の対策として大変意味があると思います。問題を実際に解かせなくても、どんなことを聞かれているのか、何を答えたらいいのかだけを口頭で説明させるような点検をするだけでも、意味があると思います。

自信をなくし、迷いが生じると、1回の聞き取りが正確にできません。いろいろな問いかけ方に慣れ、自信を持って入試当日を迎えられるよう、がんばってください。

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