週刊こぐま通信
「何をどう学習したらよいのか」【質問34】
2008年07月25日 回答
受験生の皆さまの学習相談に、こぐま会室長がお応えします。夏休み中に、少し難しい問題のトレーニングをやっておくように言われていますが、未測量領域では、どんな内容を学習しておけば良いですか。

A) 量の等分
B) 順対応・逆対応
C) シーソーによる四者関係の理解
D) つりあい
E) 言葉による関係推理
F) 量の保存

A) | 量の等分は、3等分の方法をもう一度確認してください |
B) | 順対応・逆対応は、系列思考の応用問題ですが、見えている量から見えない量を系列化する「逆対応」をしっかり学習してください。残っているジュースの量から飲んだジュースの量を系列化する問題が、典型的な問題です |
C) | シーソーによる関係推理は、四者関係だけでなく五者関係も練習してください。また、四者関係は3場面、五者関係は4場面と限定しないで、5場面での四者関係、6場面での五者関係というように、必要でない余分な場面も入れて全体の順位を考える問題にも挑戦してください |
D) | つりあいは、一対多対応の考え方を応用したり、あるものを仲立ちにして考えたりする問題ですので、多くの領域にわたっていますが、重さ比べの一つとしてこの領域で学習しています。この問題も、AとB、BとCの関係からAとCの関係を導き出すところが難しく、「交換」などでも必要とする「置き換え」をどう理解させるかがポイントになります |
E) | 言葉による関係推理は、シーソーもその代表的な問題ですが、場面がなく言葉の指示だけで関係を考える点が難しいと思います。話の内容は必ずしも量に関する問題だけではありませんが、シーソーの問題の延長として考え練習してください |
F) | 量の保存の問題は、答えを教えてしまえばそれまでですが、自分で「同じ」と言えるようになるまでには、「可逆的な思考力」が必要です。同じと答えたら、必ず「何故」と聞き返してください。理由が子どもなりに言えなければ、本当に解かったことにはなりません。また、最近の問題は、同じにならないように操作する問題もありますので、どんな変化が行われるのか、よく見て判断するようにしてください |
特に入試では、シーソーに絡む問題が多く出されていますので、「つりあい」の問題も含めよく練習してください。