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週刊こぐま通信
「何をどう学習したらよいのか」

【質問32】

2008年07月11日 回答
受験生の皆さまの学習相談に、こぐま会室長がお応えします。

図形系列の学習ポイントをおしえてください。

 図形系列は並び方の法則性の発見として、昔から入試問題として取り上げられてきました。変化する中身はいろいろありますが、図形が一番多いので「図形系列」と総称されています。どんな問題が入試で出されているのか、少しご紹介しましょう。

(A)お天気マークが、ある約束で並んでいる。その中で空いている部分に入るマークを考え、そこに太陽―、雲-×、傘-を書きこむ。
(B)方眼上の迷路で、ウサギ - シカ - トラ - ワニの順にクーピーでたどっていく。
(C)方眼上の升目に、赤・青・黒・緑の順にやめと言われるまで、円形シールを貼っていく。
(D)色の順番の見本を見て約束を判断し、たくさん並んでいる中で、花で隠れているところは何色か、花の上にシールを貼っていく。

並び方の法則性をつかんで、空欄を埋めていく問題が基本ですが、この空欄の埋め方には、2つの方法があります。その1つは、口ずさんでみる方法です。口ずさむことによってリズムができ上がり、自然と分かるものです。しかし、このやり方は、最初の方に基本的な繰り返しの部分が表れている場合であり、最初の部分が隠されていたのでは、口ずさもうと思ってもそれができません。また、言語化しづらいものの場合は、口ずさめません。そのような場合は、指送りの方法で解決します。同じ並び方をしているものを探し、左右の指を同じものに置き、進んだり戻ったりしながら、隠されているものを特定します。

この「口ずさむ方法」と、「指送りの方法」を身につければ、まずほとんどの図形系列の問題は解けるはずですが、それでも間違いは絶えません。どのような場合に、間違いが目立つのかは、はっきりしています。

  1. 言語化しづらいものの変化。
  2. ××××・・・・・・の××のように、同じものが並んでいる場合の、空欄埋めに間違いが目立ちます。指送りする場合でも、どちらの×に指を置くかは大問題です。
  3. ××・・・のように、同じものが並んでいるようでも最後の部分が違うような場合、×にすべきかにすべきかの判断に迷います。次第に××・・・・になってしまうことが良くあります。
  4. 方眼状に並んだ丸の中を、ある約束で黒丸が動く問題のように、先にも後にも同じものがなく、指送りしようにも、同じものがないような場合の作業。

こうしたミスの出やすい問題を意識的に取り上げ、解決法を教えてあげることは大事です。「指送りの方法」が徹底できれば、どんな場合にも使えますので、しっかり身につけてください。

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