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週刊こぐま通信
「子どもはどこでつまずくか」(34)

半分折りの重ね図形は、動く面と動かない面をしっかり把握することがポイント

2009年7月24日 回答
受験生の皆さまの学習相談に、こぐま会室長がお応えします。

【質問34】
 重ね図形の問題の中で、半分折りに重ねる問題が苦手のようです。どんな練習をすればよいのでしょうか。

 重ね図形には2つのタイプの問題があります。一つは、バラバラなものを上下に重ねていくタイプ。もう一つは、つながっているものを、半分折りで重ねていくものです。当然半分折りのほうが難しくなります。この半分折りは、「線対称」の考え方と共通点がありますが、この「半分折り」があるため、「重ね図形」全体が難しいと言われるのです。では、この半分折りがなぜ難しいのでしょうか。それは、

  1. 線対称同様、半分に折って重ねる場合、位置や方向が変わる
  2. 上下折りや左右折りなど折り方はいろいろあるが、同じ上下折りでも上から下に折る場合と、下から上に折る場合とではできる模様が違ってくる

この2点の難しさを解決するためには、線対称の考え方を十分練習することが大事です。例えば左右折りで左から右に折って重ねる場合、動くのは左の面で、動かないのは右の面になります。どんな模様ができるかを描く場合、まず、動かない右の面の模様を先に描き込み、その上に動いてくる左の面の模様を描き込むのです。この手順が守れないと、間違うケースが多くみられます。このように、半分折りの難しい課題の場合、どちらの面が動くのかを判断し、その動いていく面の位置や方向がどのように変わっていくのかを注意深く観察し、描き込むことが大事です。

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