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週刊こぐま通信
「子どもはどこでつまずくか」(28)

折り紙を使った線対称は、自分で切ってみることが大切

2009年6月12日 回答
受験生の皆さまの学習相談に、こぐま会室長がお応えします。

【質問28】
 折り紙を使った線対称は、ペーパーでの問題はほとんどできるのに、完成見本があって、それと同じように切り抜くためにどこをどのように切ればよいかといった問題になると間違いが目立ちます。どのようなトレーニングを積めばよいのでしょうか。

 折り紙を使った線対称の課題は、2つ折りで切った時どんな形ができるかが基本です。しかし、折り紙を使う場合、4つ折りの正方形や三角形から切る場合が入試でよく出されます。線対称だけを問うなら2つ折りで十分ですが、なぜかその応用として4つ折りの折り紙を切らせる問題が増えています。当然4つ折りの方が難しいわけですが、問いかけの仕方によって難易度が変わります。その質問には2つのタイプがあります。

  1. 指示どおりに切って開くと、どんな形ができているかを考える問題
  2. 開いた時にできる形が提示され、そのように切るためにはどこをどのように切ればよいかを考える問題

以上の2つは、ペーパーでもできるし、実際の折り紙を使ってもできます。当然後者の方が難しくなりますが、その分複雑な形を切らせることはなくなります。昔から折り紙を使って切らせる問題は、真ん中にひとつか菱形ひとつを切らせるものでした。しかし最近は、真四角に折ってできる4つの角を、同じ切り方をした時どんな形ができるかの理解を求める問題が出始めています。つまり、真ん中にひとつを切る切り方を違う角で行った場合、どんな形ができるかを質問してくるのです。


できあがる形を予想する課題と、そのように切るためにどうしたら良いかを考え実際に切らせる課題の両方がありますが、自分で切ってはじめて理解できたとすべきですので実際に切らせてください。そうすれば同じ問題がペーパーで出されても対処できていくはずです。

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