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週刊こぐま通信
「子どもはどこでつまずくか」(24)

昔話の設問形式が変化し始めています

2009年5月15日 回答
受験生の皆さまの学習相談に、こぐま会室長がお応えします。

【質問24】
 昔話に関する入試問題が増えていると聞きます。どんな内容が多いのか、また、どのように学習したら良いのか教えてください。

 昔話はこれまで言語領域の課題として扱ってきましたが、問題の出され方をみると「一般常識問題」として括ったほうが良いのかもしれません。以前は、話の内容理解の素材として昔話が使われるケース多かったものですが、最近の問題は、昔話の内容や登場人物などをよく知っているという前提で問題が組まれることが多くなりました。いわゆる昔話に関する知識をどれだけ持っているかが問われているのです。例えば、次のような質問がそれにあたります。

(1) 登場人物と場面の対応づけ
(2) 登場人物の中から、その話に関係ないものを探す(仲間はずれ)
(3) 2つ以上のお話に共通して出てくる登場人物を探す

昔話についての理解が一定程度ないと解けない問題です。このように、明らかに知っているという前提で問題が組まれているため「一般常識」に入れたほうが良いのかもしれません。

こうした設問以外にも

(イ) 登場人物を見て、その昔話が何かを当てる
(ロ) 「どんなお話ですか」と問われ、象徴的な部分をかい摘んで相手に伝える
(ハ) 話の一節を聞いて、その昔話が何であるかを考え、同じ昔話の別な場面と結びつける

こうした問題に対処するために、ご家庭にある絵本やビデオ・DVDなどをもう一度じっくり見せてください。夏休みまでに整理できれば問題ありません。

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