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週刊こぐま通信
「子どもはどこでつまずくか」(16)

等分は、出題方法によって難易度が変わります

2009年3月6日 回答
受験生の皆さまの学習相談に、こぐま会室長がお応えします。

【質問16】
 先週学習した等分は、具体物操作で分かってもペーパーになると簡単にはいきません。特にあまりのある数の等分の場合、間違いが目立ちます。また、量の等分は「三等分」が難しいようです。家庭ではどんな練習をどのようにすればよいのでしょうか。

 わり算の基礎となる「等分」には、連続量の等分と分離量の等分(数の等分)とがあります。量の等分は、水・紐・形などを2~4等分する課題が中心ですが、やはり難しいのは3等分です。小学校入試でもある学校でホットケーキの3等分が出された後、多くの学校で「3等分」を出題するようになりました。
一方、数の等分は、あまりのない等分かあまりのある等分かによって難易度が相当変わってきます。当然あまりのある等分が難しいのですが、その中でも、例えば4等分では3個余るような数の場合と1個あまるような数の場合とでは、3個あまる等分のほうが難しくなります。ペーパーでは線結びのような作業を行いますが、その作業がかなり複雑になると間違いが目立ちます。ですから、数の等分は具体物を使って行う場合と、ペーパー上で作業する場合とでは相当難易度が違ってくるということを知っておいてください。具体物を使ってできたからといってペーパーですぐにできるわけではありません。特にあまりのある等分の場合は相当神経を使わないとできません。
このような事実を踏まえて練習法を整理すると、次のようになります。

  1. 量の等分は、3等分が難しく、数の等分はあまりのある等分が難しい
  2. 量の等分は、形を使った3等分を徹底して練習する
  3. 数の等分は、まずおはじきを使い、あまりのない場合と余りある場合とに分けて練習する
  4. おはじきで十分理解した後、今度はペーパーを使って等分の練習をする
  5. ペーパーでは、まず線結びの方法を身につける
  6. あまりのない等分のペーパーをこなした後、あまりのある等分に挑戦する

以上のような手順で練習すれば間違いなくできるようになるはずです。また、線結びの方法も工夫すればわかりやすい結び方ができるはずですから、いろいろ工夫してみてください。

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