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週刊こぐま通信
「室長のコラム」

2023年度 第2回 全国幼児発達診断テストを実施します

第858号 2023年6月2日(金)
こぐま会代表  久野 泰可

 昨年度のべ1万人(全3回)近くの幼児が参加して行われた「全国幼児発達診断テスト」 の今年度2回目を、6月17日(土)~25日(日)に行います。生活や遊びの中で培った「考える力」をさまざまな視点から問いかけ、将来の教科学習の基礎がどれだけ理解できているかを見るテストです。教室に通われていないお子さまにも受けていただけるよう、日常生活に密着した内容で行います。昨年度行った3回の平均点は以下の通りです。

 年中年長
第1回57点72.4点
第2回52点68点
第3回45点60点

主に年長児を対象に作った問題ですので、年中児には少し難しいところがありますが、結果を見ると、私たちが予想した以上に年中児の皆さんは頑張ったなと感じています。

昨年の3回のテストを振り返ってみて言えることは、数概念の基礎としての「未測量」、図形感覚の基礎としての「位置表象」の出来具合が、数・図形・言語と比べると芳しくありません。これこそまさしく「考える力」が十分身についていないことの証です。今回も未測量・位置表象の問題が入っていますので、ぜひ頑張ってください。それでは、第2回のテストの出題意図をお知らせいたします。

『2023年度 第2回 全国幼児発達診断テスト』課題一覧
1. 大きさの順対応どの箱にどのケーキを入れたらよいかを考える
2. 個別単位の考え方方眼上に描かれたものと長さを考える
3. 方眼上の位置指定された動物マンションの部屋を探す
4. 方眼上の位置移動方眼上を指示どおりに動く
5. 連続量の等分指示された数に分ける
6. 分離量の等分余りのある等分
7. 点図形斜めの線がどれだけ描けるか
8. 分類観点を変えた分類
9. 三者関係の理解お話を聞いて3つの重さの関係を考える
10. シーソー5つのものの重さの関係を推理する
11. 四方からの観察反対からの見え方を考える
12. 四方からの観察つみ木を使った四方からの観察
13. 一対多対応かけ算の基礎を問いかける
14. 包含除 わり算の考え方を問いかける
15. 図形分割指示された形に切るためにどうするか
16. 図形構成三角パズル
17. 言語指示の聞き取り
18. 話の内容理解お話を聞いて質問に答える
19. 図形系列並び方の法則性を考える
20. 回転推理立方体(サイコロ)の回転

今年2回目のテストになりますので、3月に実施した第1回より問題が難しくなっています。小学校の入試レベルの問題もいくつか入っています。シーソーの五者関係、つみ木を使った四方からの観察、立方体の回転などは最近の入試でもよく出されています。意図的な学習をしていなくても、遊びや生活の中で物事の関係性をつかんでいる子どもにとっては十分理解できる問題です。中学受験を目指す方もぜひご参加ください。知能テストのようなパターン化した問題ではなく、考える力を見る意味でとても役立つテストです。「ひとりでとっくん365日」で家庭学習を進めている方は、05~08の内容に対応しています。




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