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週刊こぐま通信
「室長のコラム」

いよいよ今年の女子校合格フェアが始まります

第527号 2016/4/22(Fri)
こぐま会代表  久野 泰可

 今年で12回目になる「女子校合格フェア」が、4月24日の「基礎学力単元別チェック法」セミナーを皮切りに、5月4日まで続きます。今年のテーマは「学校が変わる」です。受験者数の減少を受け、どの学校も定員割れを起こさないように、家庭環境の変化に寄り添った学校改革を打ち出しています。特に働くお母さまへの支援を中心に改革が進んでいます。今年から学童保育を始めた学校もあります。また、入学後の子どもたちの学力を引き上げ、将来の受験に備え、学力向上のための改革を打ち出す学校も増えています。そうした改革は、小学校の入試問題・入試方法にも影響を及ぼしています。入学後に学力が伸びていくように、「考える力」を重視しはじめています。最近の問題がそのことを物語っています。ペーパーだけのトレーニングでは、将来の学力の基礎は身に付かないと、どの学校も考えはじめています。塾向けの説明会では、今後出題する問題の傾向まで話す学校も出てきました。その多くが、高学年で学ぶ文章題(特殊算)で求められるような「論理数学的思考」を、幼児版に形を変えて出題しようと考えています。すでにその多くは具体的な問題となって出されていますが、今後ますます増えていくでしょう。そうした学校側の変化に合わせて、入試対策を考えなければなりません。教え込みのペーパー対策は、学校側からも拒否され始めたということだと思います。子育ての総決算としての入試は、決して特別な訓練が必要なのではなく、幼児期にこそ必要な基礎教育をしっかり行うことです。そして、最近流行りの「非認知能力」は、行動観察における評価の中心になっています。「自ら考え、自ら判断し、自ら行動できる子」・・・そうした子どもを学校側は求めています。子育ての総決算として、そうした観点で家庭教育の在り方を振り返ってみてください。

こうした入試の現状を踏まえ、テーマを「学校が変わる」としました。そのためにどう対策を取るかを、さまざまな角度からお伝えするセミナーを実施します。また、学校別の分析資料が完成したことを踏まえ、学校別セミナーとセットで、子どもの理解度テストも実施します。両親模擬面接や、女子行動観察も実施します。また、学校別に個別の進路相談会を設けています。勉強方法や併願校の組み合わせなども含め、ご相談にお応えしたいと思います。

4月で基礎段階の学習が終わりました。これから夏休みまで、応用段階の学習が続きますが、連休明けからは相当量の過去問に取り組めるはずです。この女子校合格フェアを一つの契機に、残り半年間の学習を充実したものにしてください。あせりは禁物です。学習の順序を間違えないで、一歩一歩前進してください。

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