ページ内を移動するためのリンクです
MENU
ここから本文です
週刊こぐま通信
「室長のコラム」

新年のご挨拶

新年 明けまして おめでとうございます

 こぐま会は今年4月で創立22周年を迎えます。昨年9月には、吉祥寺分校を開校し、恵比寿本校に通えない武蔵野地区の皆様に、事物教育と対話教育による「教科前基礎教育」を受けていただく体制を作りました。大勢の皆様のご理解とご支援により、11月から始まった吉祥寺分校第1期生の授業も順調にスタートいたしました。

 昨年12月10日に行われました、「入試結果報告会」でお伝えしましたように、現在の小学校入試は、一部の学校を除き、全体として子ども本位の実力主義になってきています。しかし、中学校入試や高校入試と違って、実力イコール学力ではありません。最近の小学校入試のひとつの特徴である「行動観察」がなぜ重視されているのかを考えればお分かりのように、学力を支える生活の土台がしっかりできていなければ、仮にペーパーテストで100点をとっても、合格できないのです。その意味で、小学校入試は、「幼児期における子育ての総決算」ととらえる事が必要です。ペーパーテストさえ出来ればいいと言う発想の準備教育では、今の入試で学校側が求めているものを身につけ事は出来ません。

 まともな方法で、幼児期における基礎教育を受け、年齢にふさわしいものの見方や考え方また、集団生活のルールが身に付いていれば、決して「受験向けの特殊な教育」を受けなくても合格できます。入試情報が学校側から一切出されていない現状で、幼児期における教育の原則を踏み外した「特訓」によって、どれだけ多くの子どもたちが傷つき、心の成長を阻害されてきたか・・・私はたくさんの事例を見てきました。これから始まる教科学習の土台を作るべき幼児期に、勉強ぎらいな子をたくさん作ってしまったのでは、何の為の幼児教育なのでしょう。

 こぐま会では、小学校受験が子育てにとって意味のあるものになるよう、教室での授業をさらに充実させ、今後も出来る限り正確な情報と、系統だった教材の提供に全力を尽くす覚悟です。どうか、本年もよろしく お願いいたします。

2005年元旦
こぐま会代表  久野 泰可

PAGE TOP