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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

数 応用21 数の総合問題6

2009/8/20(Thu)
 今週も具体的な問題を踏まえて、数の総合問題について考えていきたいと思います。
「ひとりでとっくん93 数の総合問題」 の中に次のような問題があります。

「野原」
 野原にお花がたくさん咲いています。
(1)1番多いお花はどれですか。カエルのお部屋から選んでをつけてください。また、一番少ないお花はどれですか。×をつけてください。(タンポポに、スミレに×)
(2)ウサギさんがやってきて、タンポポを4本摘んで帰りました。残ったタンポポはいくつですか。その数だけメダカの部屋にを描いてください。( 5個)
(3)今飛んでいるチョウチョが、チューリップに2匹ずつとまります。チョウチョのとまっていないチューリップは何本ですか。その数だけツクシの部屋にを描いてください。( 3個)

 (1)は数の分類計数、(2)は数の増減、(3)は一対多対応に関する問題です。1問1問はそれほど難しくはありませんが、こうした「数の総合問題」として1枚のペーパー上に出てくるとできなくなってしまう子が多くなるのはどうしてでしょうか。その要因はいくつかあると思います。そのひとつとして考えられることは、問題がこのように、1問目、2問目、3問目ともに違った意図で出題されているために、ひとつひとつの問題に対して常に気持ちを切り替えて対処していかなければならないからです。うまく対応していくためには、分類計数、数の増減、一対多対応それぞれの単元の内容をきちんと理解していなくてはなりません。ですから、数の総合問題は数のまとめの問題と言っていいでしょう。逆に言えば、この総合問題でできなかったところは、その単元の理解が不十分なので、もう一度そこに戻って学習することが望ましいと思います。

また、もうひとつの問題は線などを引いて問題を解くことにあります。1問目はそれでいいのですが、2問目以降の問題になるとその線がじゃまをして、解きにくくなることがよくあります。したがって、こうした総合問題を解いていく際には、できるだけ線などを引かずに手で隠して行うような方法を取ってください。ひとつひとつ線を引いたり、印をつけたりすることはとても確実な方法ですが、逆に時間がかかりすぎることも懸念されます。入試直前の時期に短時間で次々に問題をこなしていかなくてはならない場合は、そうしたものに頼らずに、なるべく暗算形式でできるように努力してください。

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