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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

数 応用16 数の総合問題1

2009/7/10(Fri)
 先週まで「数の一対多対応」について考えてきましたが、今週から「数の総合問題」についてその特徴と内容についてみていきましょう。
「ひとりでとっくん93 数の総合問題」 の中に次のような問題があります。

「お誕生パーティー」
今日は太郎君のお誕生日です。お母さんがパーティーの用意をしてくれました。
  • ケーキの上にローソクは何本ありますか。その数だけローソクの部屋にを描いてください。(6個)
  • カップとスプーンではどちらがいくつ多いですか。多い方の部屋に多い数だけを描いてください。(スプーンの部屋に2個)
  • 子どもたちにお皿を1枚ずつ配るにはお皿は何枚足りませんか。その数だけお皿の部屋にを描いてください。(2個)

 数の総合問題とは、1枚のペーパーの中にいろいろな問題が含まれている課題です。この一場面の絵は「お誕生パーティー」という設定です。

1問目は、いくつかあるものの中から指示されたものを選んで数える「分類計数」の問題です。この絵では小さくてやや見にくいのですが、ケーキの上のローソクを数えると6本あることがわかります。

2問目は、カップとスプーンの数の違いを比べていく一対一対応の問題です。まず数の少ないカップを数え、その数だけスプーンを数えていけばスプーンが2本余り、よってスプーンが2本多いという答えになります。

3問目も同じような一対一対応の問題です。しかし、この場合は足りない数を考えていくため、2問目よりも難しくなります。3枚のお皿を1人に1枚ずつ配っていけば、2人の子に配ることができません。したがって、ここでお皿が2枚必要だということがわかります。一対一対応をした後に答えを出す場合、多い方の数を求めるほうが余っているものを見ればよいのでわかりやすいのです。しかし、反対に少ない方を求める場合は、その場にないものをイメージしなくてはならないため難しいのです。

このように、「数の総合問題」については、次々に問題が出題されますので、それを受け止めて、すぐに答えを出さなくてはならないため、とても大変です。この問題をスムーズに解いていくための方法を次号以降でご紹介していきます。

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