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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

常識2 理科的常識2 物の浮き沈み

2007/11/02(Fri)
 今回は物の浮き沈みについて考えていきましょう。
「ひとりでとっくん54 理科的常識1」の中に次のような問題があります。

 このなかで、みずにうくものには○、しずむものには×をつけてください。

※ 正解
○・・・しゃもじ、枝、つみ木、マッチ棒、リンゴ
×・・・釘、ドライバー、ハサミ、ビー玉、タマゴ

 物の浮き沈みに関しては、まずはそのものの材質を理解しているかどうかがポイントです。上の問題で浮くものはリンゴを除いて全て木でできています。反対に沈むものは、卵を除いて釘、ドライバー、ハサミは金属、ビー玉はガラスでできています。したがって、ものを見た時にそれが何でできているかが判断できれば、浮き沈みの問題は比較的早く解決できると思います。しかし、子供たちにとって「物が何でできているか」を判断することは簡単なことではありません。物の名前を聞いたとき、それが何に使われるものなのかをイメージすることはできても、どんな素材でできているかということは、なかなか思い浮かばないと思います。ですから、実際に磁石を使って鉄でできているものを探したり、水の中にいれてみて、浮くか沈むかでその素材を考えるなど、日常的に具体物にいろいろな角度から働きかけて、その特徴を知る努力が必要になってくるのです。
 具体物の素材の違いを知ることは、分類のときにも役立ちます。具体物を分類するとき、ほとんどの子どもが用途(何に使うのか)や類(果物の仲間、野菜の仲間など)で分けてしまいます。観点を変えた仲間集めをする時には、「木でできたものの仲間」「金属でできたものの仲間」などの観点を理解していると比較的簡単にできます。

 リンゴが浮き、タマゴが沈むのは、素材ではなく、比重の違いによるものです。そのものを水に入れた体験がないと、浮くか沈むかはわかりません。これは、日常的にお手伝いをしているかどうかも問われるところです。 また、よく一般的に土の中に育つものは沈み、木になったものは浮くということは言われていますが、必ずしもそうとは限りません。こうした野菜や果物については、実際に水に入れて確かめてください。

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