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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

推理 いろいろなゲーム5 基礎 あみだくじ(2)

2007/09/21(Fri)
 前回に引き続き、「あみだくじ」について考えていきたいと思います。今回は、次のような応用問題です。

 点線の枠の中の道は、左右どちらにも曲がることができます。どちらに曲がったらクマが欲しいもののところに着くか、の中にをつけてください。(ひとりでとっくん79「ゲームブック 2」より)
図1
図2

 この問題は、「前(下)に進んでいく」ことと、「横の道があったら必ず曲がる」という「あみだくじ」のルールをしっかり理解していることが前提条件です。

 図1をご覧ください。クマが落としたビー玉がルールに従って進んでいくと、Aという場所を通ります。この先の曲がり角を左右どちらに行ったら、クマが欲しがっているリンゴを取ることができるかを考えるのですが、まずは両方の道を試してみるという基本的な方法があります。右に行けばハサミのところへ、左に行けばリンゴのところへ着きますから、左の道が正解となるわけです。しかし、図2のように選択肢が多くある場合は、この方法では大変です。もう少し論理的に考えてみましょう。

 そこで出てくるのは、クマの欲しいものからあみだくじを逆にたどっていく方法です。図2をご覧ください。ゴールのバナナの方からたどっていくとCを通ります。ということは、上から落としたビー玉がここを通ればバナナにたどり着く、ということです。上から落としたビー玉はBを通ります。BからCに行くためには、図のまん中の道を選べばいいことがわかり、正解はまん中となります。

 この場合に問われるのは、逆思考の能力です。「あみだくじ」の原則とは逆に、上へ上へと行くためです。しかし、答えを導き出すにはこの方法が一番有効だと思います。

 このように問題を解いていくためには、ひとつの方法だけでなくいろいろな方法で考えていくことが大切です。これにより、1つのものを異なった角度から考えられる力、つまり論理的思考力が身についていくのです。そして、そのための教材としてはこうしたゲーム遊びは最適だと言えるでしょう。

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