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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

推理 応用1 回転推理3 観覧車と対応

2007/07/27(Fri)
 今回は、「観覧車」の問題です。「回転推理」の考え方は、前回の「ルーレット」と同じです。答えの導き方は前回の「ルーレット」ですでにお話していますので、ここでは、「観覧車」を使った応用問題の解き方について見ていきましょう。

 「ひとりでとっくん42 回転推理」 の中に次のような問題があります。


 観覧車が矢印の方向に回っています。はじめの子は、クマの箱に乗ります。

問1.1つの箱に1人ずつ乗るとすると、帽子をかぶった子どもはどの箱に乗りますか。その箱に青いをつけてください。
問2.混んでいるので、1つの箱に2人ずつ乗るとします。パンダの箱に乗る人はどの子たちですか。青いをつけてください。

 この問題は、回転推理と一対一対応、一対多対応の複合問題です。問1では、一番初めの人がクマの箱に乗るのですから、次の人はウサギの箱、その次の人はキツネの箱・・・と順番に乗っていく、と考えます。つまり、人と箱が一対一で対応していきます。しかし、帽子をかぶった子は後ろの方にいるので、一つずつ対応させていくのでは大変です。そこで、帽子をかぶった子は何番目に並んでいるのかということと、それに対応する箱は何かということを考えていくといいでしょう。帽子をかぶった子どもは、前から7番目です。そこで、乗る箱もクマの箱から順番に右回りに7個数えていけばいいのです。すると、7番目にあたるネコの箱が正解ということがわかります。この~番目と考えられることと、回っている方向とは逆にたどって数えていけるかどうかがこの問題のポイントになります。

 問2は一対多対応の考え方を使います。1つの箱に2人ずつ乗りますから、一対二対応です。観覧車の一番下にあるクマの箱からパンダの箱までは、クマ・ウサギ・キツネ・パンダと全部で4つあります。したがって、一番前の子どもから、2人ずつ組にして、4組分数えていくと、正解は前から7番目の帽子をかぶった男の子とその後ろの女の子の2人であるとわかります。ここでは、初めの2人が入るクマの箱を始まりの1として数える事ができるかどうかがポイントになります。
 一般的に移動の問題は、今いるところの次から1、2、3、・・・と数えていきますが、この問題では、クマの箱から数えなくてはなりません。問題の意図をきちんと把握し、出題内容によって数え方も変化していくことに対応できるようにしてください。

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