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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

図形基礎 図形分割(1) 分割線を思い浮かべられるか?

2006/08/18(Fri)
 今回は、図形分割について考えていきましょう。図形分割は、図形構成とは表裏一体の関係にあります。分割した図形を再び構成するわけですから、図形構成の力がないと図形分割はできないことになります。図形分割の典型的な問題に次のようなものがあります。

* 右の部屋の形を使って、左の部屋の形を作るときに、余るものが一つだけあります。それを選んで○をつけてください。


 この問題は、上の段のように分割線があらかじめ入っていれば、その線で分割したときに当てはまる形を右からひとつひとつ選んでいけば、最後に残ったものが余る形になります。この場合で言えば、右から3番目のものが残ります。しかし、下の段のように、分割線のないものについては、自分で分割線を考えなくてはなりません。そのためには、どれとどれを組み合わせたら見本の形ができるか推理しなくてはなりません。この場合で言えば、まず一番右の形から考え、斜めに線を思い浮かべます。こうして線が正しく考えられれば、大小二つの三角が残りの形になることがすぐにわかります(下図参照)。 こうした補助線を考えていくためには、図形構成の力が必要になってきます。1つのピースを持ったらそれがどこに入るのか、全体の中で、どの部分に当てはまるのかという全体と部分に関係をきちんととらえられることが大切です。これまで十分に図形パズルをしたことがあるかどうかがポイントになってくるでしょう。したがって、図形分割といっても、そこで求められる能力は、図形構成もっと具体的に言えば図形パズルの経験に左右されると言ってもいいすぎではないでしょう。

 しかし、子どもにとって上手に分割線を引いていくことはなかなか難しいことです。したがって、分割線を引いていくというよりは、形を作ることができるかどうかの見通しを持てるようにすることが大事です。ひとりでとっくんの中には、図形分割については、以下の3冊があります。図形パズルと共に、これを使って 繰り返し練習をしてください。次回は、違った角度から図形分割について考えていきたいと思います。

ひとりでとっくん36 図形分割1 (対象:4歳児~ 価格:630 円)
96 図形分割2 (対象:5歳児~ 価格:630 円)
97 図形分割3 (対象:5歳児~ 価格:630 円)

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