ページ内を移動するためのリンクです
MENU
ここから本文です
週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

その27 学校別の対策を

2006/01/26(Thu)
 このシリーズでは、これまで「未測量」「位置表象」「数」の3つの領域の内容についての学習方法とそれに関連する「こぐまオリジナル教材」や「ひとりでとっくん」の使い方について触れてきました。先週で「数」の領域が終わり一段落しましたので、今週はこの領域から少しはなれて、今の時期から学習を始めていただきたい「学校別の対策」についてお話していきたいと思います。

 一口に小学校受験といっても、学校によって出題傾向や出題内容は異なっています。また、入試日程も集中していますので、多くの学校を併願することはなかなか難しい現状になっています。したがって、なるべく早い時期から第1志望の学校を決定して、それに向けての準備を行っていくことが大切です。しかし、準備といっても今からその学校で出題された問題、つまり過去問をそのまま学習していくのではありません。入試問題は、いろいろな要素がいくつも関連した問題です。ですから、まだ一つ一つの基礎的な学力が身についていないこの時期の子どもたちの力では、過去問はできません。できたにしても形だけで、それを今行うことはまったく意味のないことです。

 それでは、この時期に学校別の講座では何を行うのでしょう。それは、それぞれの学校が求めている子どもの資質や思考方法を捉え、それを身につけるための対策を採るのです。現段階は、具体物やカードなどを使った基礎段階の育成の時期です。したがって、一つ一つの問題を説いていく際に必要指される学力を丁寧に身につけていくことが必要です。先週書きました「数の複合問題」は、実際に入試レベルの問題です。それができるためには、「数の多少」、「数の構成」、「一対多対応」など、それ以前の週で取り上げたいくつもの数の基本的な事柄の理解がどうしても必要になってくるのです。今は、それを確実に築いていく時期なのです。

 また、学習的な内容だけでなく、絵画製作、運動、行動観察においてそれぞれの学校で必要とされている力を身につけていくためには、短い時間ではとうてい無理です。特に、行動観察や手先の巧緻性は、とても時間がかかりますから、今のうちからじっくりと取り組む必要があります。

 こぐま会は、学校別講習会を「こぐま学校別講座」としてリニューアルしました。出題傾向の似た2つの学校を組み合わせ、それぞれの学校で必要とされる力を豊富な受験情報の中から分析して学習面、行動観察、絵画製作、運動などの授業内容を組み立てています。同じ数の問題でも、雙葉小学校の問題と豊明小学校の問題とでは異なります。それぞれの学校の問題を早く正確に解いていくには、何をいつの時期に行ったらよいのか、学習の系統性とこれまで多くの子どもを合格させてきた体験を元に、それぞれの時期にあった内容をそれぞれの学校にあった方法でカリキュラムに具現化しています。昨年度までは、隔週で授業を行っていましたが、今年度からより徹底した学習を行っていくために、毎週授業を行います。2月のはじめからA、B、C、D4つのステップに分けて行い、ひとつのステップで5回授業を行いますから合計20回の授業になり、夏休みの前に終了します。しかし、それぞれのステップで区切れていますので、ステップAからではなくても途中から参加することはできます。詳しい要項をご検討になりまして、ぜひご出席ください。

 そして、夏休みは5日間連続の学校別実践講座、9月の夏休み明けには、入試直前講座を学校別に開き、入試に向かっていただくことになります。

 また、春休みには、雙葉、聖心、女学館、慶應、成蹊の学校別講座も行います。

PAGE TOP