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週刊こぐま通信
「プリムローズだより」

こいのぼり制作

第28号 2019年5月24日(金)
プリムローズクラス担当
 先日、朝のお支度が終わった子どもたちと折り紙をしていた時のこと、とても綺麗に折り進めている様子を見て嬉しくなり「すごい!上手になったわね!」と感動を覚えるほど喜び合いました。まだ完成していないけれど四隅が揃ってしっかりと折り目が付けられたその折り紙をこんなにも喜ぶ事が出来たのは、私たちが日々お子さまの成長を心から願い全力で向き合っているからです。この「心から」というのは、とても大切な部分です。なぜなら心からの言葉でないと、子どもたちの心には届かず心を動かしていく事もできないのです。これからも「今日も素晴らしい日になりますように」と願う心からの挨拶で始まり、私たちの思いが伝わるようなクラスにしていきたいと思います。

さて今週の主活動では、鯉のぼり制作と兜作りを通して位置や大きさ、ハサミやクレヨンの使い方について学んでいきました。
鯉のぼりの制作は、4匹の異なる大きさの鯉のぼりを用意し、そのうちの一番大きな鯉のぼりを使ってハサミの練習をしました。始める前に子どもたちに伝えた事は、内側にも模様としての線が描かれているのでそこを切らず1番外側の線を切る、途中で紙を持ち直しながら切っていく事、尾の部分は切りづらいので少し切り込んでから切るという点です。切り終えた鯉のぼりには、鱗の部分が8カ所あるので見本を見ながらそれぞれにクレヨンで色を塗る所、金色の鱗を貼る所というように位置を確認しながら制作を進めていきました。そして残りの3匹は自由に色を塗りました。続いて出来上がった鯉のぼり4匹を机に並べ大きさ比べをしました。大きい順、小さい順、縦に並べる、横に並べる、大きさの違いを自分で話してみるなど、いろいろな角度から確認してみました。
最終的にたこ糸と棒を使って立派な鯉のぼりに仕上がり、みんなとても満足そうでした。

次は正方形に切った新聞紙を使って兜を折りました。机では収まらない大きさなので、今日は床に紙を置き正座をして折り方を聞く子供たち。いつもとは違う場所での制作でワクワクが増しています。集団で指示を聞きながら折るのは、4月のいちごの折り紙に続いてまだ2回目なので今回は分かりやすいように導入部分を物語仕立てにしてみました。大きなお山を折るところからスタートし、三角の輪郭をなぞりながら指を使って山登りをします。途中で指を止めながら「ここが登り始める所ね、お山のてっぺんはここね」と折り進めていく上でポイントとなる場所に名前を付けて行きました。すると折っていく途中で「今度はお山のてっぺんが逆さまになって下」とか「ゴールした所を持ってね」と言うだけでも伝わりやすくスムーズに折っていくことができます。出来上がったら仕上げに紙皿で出来た鍬形を付けて完成です。この鍬形は、身近にある物が切り方によって変化する事を知ってほしいという気持ちからあえて金色の画用紙にはせず紙皿を使用しました。材料が揃っていないと作れないのではなくて、今身近にある物に目を向けて、何か使える物はないかなと思い巡らす時間も制作の楽しみの一つです。そういった経験もこれからもっと伝えていけたらと思っています。


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