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週刊こぐま通信
「プリムローズだより」

春のお花たち

第24号 2019年3月23日(土)
プリムローズクラス担当
 春の日が差し込むお部屋の中で、今朝は色とりどりのチューリップが子どもたちを待っていました。自由遊びの時間には海の生き物の塗り絵を楽しみました。最近特にハサミやクレヨンに興味がある子どもたち。今までの直線切りから輪郭に沿って切る、折ってから切るなど新しい切り方にも挑戦しています。かわいい魚が次々に出来上がるので模造紙を海に見立てる事を提案してみると、子どもたちは喜んで参加していました。魚を貼り終えるとその他にも折り紙をちぎって昆布や泡を作ったり、切り紙を貼ったり、青いクレヨンで白い背景を塗り続けるなど模造紙の上はどこまでも自由です。自由だからこそお友だちの気持ちを考えなくては一つの「海」という作品には仕上がりません。また自分の思っている海とは違う部分があっても受け入れていかなくては進みません。出来上がった海からは、子どもたちの成長を感じることができる作品となりました。そしてあくまで自然に共同製作を経験できたこと、穏やかな時間の中で完成を喜べた事も大変良かったと思います。

今週の主活動のテーマは「春のお花たち」です。お部屋の中にいろいろな花を咲かせながら春を感じていきました。始めに本物のチューリップを触ったり匂いを嗅いだり、花の中はどうなっているのか感想を聞きました。花びらをそっと動かしながら興味深く観察している表情を見ていると、子どもたちの感じ取る素直な心と実物に触れる体験が大切であると改めて思います。

そして次は、床にビニールテープでチューリップの輪郭を準備しました。ここに花を咲かせるためには「形の色板」を使います。「形の色板」は以前にも扱ったもので通常は、机の上で使用するサイズのものですが拡大することで子どもたちで相談しながら使うことができます。輪郭に合うようさまざまな形を持ち寄りながらパズルを完成させ、床には全員で作ったカラフルなチューリップが咲きました。

最後に「折り紙制作」です。チューリップと茎を折る、貼る、そして台紙に描かれた雲を指定の色で塗ります。折り紙はどちらも数回の折りで仕上がるものですが、しっかりと角を合わせるために抑える手と折り目を付ける手に使い分ける事、その時に手元を見る事などを伝えながら取り組みました。出来上がった作品は壁面に貼り、また一角に綺麗なお花が咲きました。子どもたちと作ったお花を見ながらお部屋の中をお散歩していくと、素敵なお花屋さんを見つけました。先生が「いらっしゃいませ」と声を掛けてお花屋さんごっこの始まりです。一本ずつ慎重に選んではおはじきを渡して花束を作ってもらいました。「お帰りまで飾っておいてね」「プレゼントしてもいい?」と出来上がった花束に大満足のようでした。

私たちは今日のように、主活動のテーマが明確にありながらも必ずそこにストーリーを置いています。活動が自然な流れであるように、子どもたちの目線に立つ事、そして楽しみながら成長してほしいと願っているからです。


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