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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

図形基礎 立体図形構成 立方体つみ木2

2006/04/13(Thu)
 今回は前回に引き続き、立方体積み木の構成について考えていきたいと思います。前回は、立方体積み木を2組用意して、それを使って次の4つの作り方をしていくうちのア)の課題まで説明しました。今回は、イ)~エ)について見ていきましょう。(これを始めてみる方は、前回の「今何を学習すべきか? 34」を必ず見て下さい。)

ア)どの積み木を動かしたか見て、同じに動かして、見本と同じに作る。
イ)どの積み木を動かしたかを見ずに、何を動かしたか推測して、見本と同じに作る。
ウ)見本を記憶して作る。
エ)見本帳を見て、立体をイメージして作る。

イ)の方法からお話しましょう。前回と同じように図1のような基本形を作らせて下さい。そして、今度は子どもに目をつぶらせて、動かす場面は見せないで、1個だけ積み木を動かして、図2のような形を作ります。子どもに目を開けさせて、「この形(子どもの基本形を指差す)から1個だけ動かして、この形(見本を指差す)を作りました。どの積み木を動かして作ったか良く考えて、積み木を1個だけ動かして作って下さい。」

 今回は、動かしている場面を見ていませんから、どの積み木を動かしたかを推測しなくてはなりません。そのためには、自分の積み木と見本の積み木を見比べて、どこがどのように変わっているのかを考えなくてはならないのです。しかし、こうし考えることによって立体図形の見方が備わってくると思います。はじめは、試行錯誤でもかまいません。いろいろと動かして作り、それが見本と同じかどうかを見て下さい。1個動かして作る課題ができたら、前回の図3、4のような2個、3個動かして作る課題を同じように子どもに練習して下さい。

 このイ)の課題がしっかりできるようになったら、今度はウ)の記憶して作る課題に入って下さい。これは、1個~3個積み木を動かして作った見本を30秒程度見せて記憶させ、見本を隠した後に同じに作らせて下さい。動かす積み木の数、見本を作るときの方法は、子どもの学力に合わせて行ってください。

 そして、最後は平面に書かれた見本を見て、同じに積んでいく練習を行います。これは、平面図形から立体図形をイメージ化できるかどうかを見ていくものです。「ひとりでとっくん18 8個のつみ木」 を使うといいでしょう。この教材は、下のように1ページごとに、前のページの8個の積み木から1個ずつ動かして作った形が描いてあります。これも前の形と見本に書かれた形を比較して、どこが減って、どこが増えたかを考えていきます。そして、1個だけ動かして次々と形を作っていってください。ここまでのまとめとして行うといいでしょう。

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