ページ内を移動するためのリンクです
MENU
ここから本文です
週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

図形基礎 立体図形構成 立方体つみ木1

2006/04/06(Thu)
 ここまで図形においては、平面図形の構成についてお話してきました。図形構成には、平面図形だけでなく、立体図形もあります。そこで、平面図形に引き続き、立体図形の構成についても触れていきたいと思います。立体図形の構成は、積み木を使います。こぐまオリジナル教材の中には、積み木は「立方体積み木」、「こぐま積み木」、「ドーム積み木」と3つあります。今回は、このうち最も基本となります「立方体積み木」 を取り上げ、その使い方を考えていきたいと思います。
 立方体積み木は、立方体8個からできています。これを使って積み木構成の練習をするときは、できれば見本用と子供用に2組を用意して下さい。そして、それを使って、次のような順序で行うと良いと思います。

ア)どの積み木を動かしたか見て、同じに動かして、見本と同じに作る。
イ)どの積み木を動かしたかを見ずに、何を動かしたか推測して、見本と同じに作る。
ウ)見本を記憶して作る。
エ)見本帳を見て、立体をイメージして作る。

 今回は、このア)の場合について解説して、それ以外は次回お話していきましょう。まず、見本の積み木で図(1)のような基本形を作って下さい。これを子どもにも同じに作らせて下さい。このとき積み木は真直ぐではなく、図のように積み木のとんがっているところが自分の方に向くように斜めになる様に積ませて下さい。こうしないと立体感がつかみにくいのです。しかし、子どもは斜めにせずに、真直ぐに摘んでしまいがちですから注意して下さい。こうして準備ができたら、子どもにどの積み木を動かしたか良くわかるように、積み木を1個ゆっくり動かして図(2)のような形を作って下さい。「1個だけ動かして、これと同じ形を作って下さい。」と問いかけて、子どもにも同じに作らせて下さい。

 積み木をばらばらにして作るのではなく、必ず1個だけ動かして作らせて下さい。見本と同じ形を作るとき、ばらばらにして作るよりも、このように基本形から変化させた方が、積み木を構造的に捉えて作ることができるのです。1個動かして見本と同じ形ができたら、元の基本形に戻して下さい。そして、今度は、図(3)のような基本形から2個動かして作る形、図(4)のような3個動かして作る形を練習して下さい。このように2個、3個動かして作る課題は、なかなか難しいと思います。そのときは1個動かして作る課題をいろいろなパターンで練習して、どの積み木をどこに動かしたらいいかをしっかりと身につけて下さい。慣れないと最初は大変ですが、この練習を繰り返し行うことで、立体的に物を捕らえる力が身についてくると思います。

PAGE TOP