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週刊こぐま通信
「室長のコラム」

合格者からのアドバイス(1)

第45号 2006/02/09(Thu)
こぐま会代表  久野 泰可

 こぐま会では、入試がどのように行われたかを明らかにするために、受験生からの聞き取り調査だけでなく、保護者の皆さんからも「アンケート」の形式でたくさんの情報を寄せていただいています。また、卒業生の皆さんからも、学校に関するさまざまな情報を寄せていただき、そうした情報を整理して、入試に関する学校別の情報誌を作成しています。保護者の方々からいただくアンケートは、二十項目にもわたっており、それをまとめたものを「こぐまクラブ」で閲覧できるようにしています。実際に試験を受けた方でなくてはわからない情報がたくさんありますから、これから受験する方にとっては、大変参考になっているようです。私も、セミナーの席で読ませていただくこともたびたびあります。

 正確な情報を受験生の皆さんにお伝えすることも私たちの使命ですから、合格者の方からいただいた貴重な意見は、できるだけ多くの皆さんにお伝えしていきたいと思っています。今回は、受験生の皆さんにとってとても切実な「家庭学習で気をつけた点や困った点は何ですか」という質問に対し、答えていただいた多くのアドバイスの中からひとつだけ紹介させていただきます。
 家で学習していて、つまずくところがあると「何でわからないの?」と言ってしまう事が何度もあり、反省だらけの日々でした。私はこぐま通信の「子どもはわからなくて当たり前です」との先生のアドバイスを拝読していたのにもかかわらず、子どもを傷つけることをしばしば口にしてしまった、あまりよい母親ではありませんでした。そんな折に、私をも含めて忠告、叱咤激励してくれたのは父親(主人)でした。・・・・・中略・・・・・・主人はとにかく「どうして?なぜそう考えたの?」という事を常に娘に尋ねておりました。間違ったところをその場で答えを修正しても、やはり根本にある考え方(このことを久野先生は論理的思考力とおっしゃっているのだと思います)を訂正しないと変化球が来たときに対応できないというのが主人の論でした。時間はかかりますが頭の中に道筋ができると、子どもなりに納得して解けるようになります。ですから答えの×ではなく「どうしてそう考えたのか」「どう考えればよかったのか」と導いてさしあげて下さい.・・・・・後略・・・・・・
 このアドバイスの中からぜひこれから受験される皆さんに汲み取っていただきたいのは、ひとつには「父親の協力がとても大事であること」と、もうひとつは「答えの根拠を子ども自身に説明させる」ということです。私が日ごろ会員の皆さんに強調していることを、このご家庭ではしっかり実行されていたのだと思います。その結果、第1志望である女子難関校に合格されました。「家庭学習の積み上げが、どれだけ大切か」も大変よく伝わってきます。

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