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週刊こぐま通信
「室長のコラム」

併願校対策をどうするか

第151号 2008/05/30(Fri)
こぐま会代表  久野 泰可

 秋の受験に向けて、多くの学校で学校説明会が始まりました。それにともない「併願校をどうするか」「どのような学習対策をしたら良いか」など、相談が増えています。こぐま会では、毎週1回の基本クラスで、入試問題の基礎となる学習(教科前基礎教育)を行い、第1志望校に向けた対策を「指定校クラス」で行っています。その指定校クラスの授業も夏休み前までに3つのステップを終了し、夏休みとそれに続く9月~10月の入試直前は予想問題のトレーニングを行っています。
このように、第1志望校の対策は万全ですが、問題は、併願校の対策をどうするかということです。併願校の入試内容が、第1志望の学校と似ていれば問題ないのですが、全く違う場合、その対策を工夫しなくてはなりません。例えば、第1志望校はペーパーテストがないのに、併願校ではペーパーテストが相当難しい場合どうしたらよいか。また、第1志望校は数が中心の出題であるのに、併願校は数の問題が全くなく図形が中心であったりする場合どうしたらよいのか・・・そうした相談をたくさん受けています。

皆さんそれぞれに具体的な問題がありますので、ひとまとめにできませんが、併願校対策については次のように考えるのが良いと思います。

  1. どの学校を受験するにしても、出題傾向に関係なく、入試において基礎となる内容(教科前基礎教育)は各単元ごとにしっかり身につけておくこと
  2. 夏休み前までは、第1志望校の傾向に合わせた学習を徹底して行うこと
  3. 併願校の対策は夏休み以降力を入れること。ただし、全力投球するほど時間は取れないので、第1志望校の対策では、十分練習できなかった内容が何かをしっかり把握し、その内容に絞り込んで、効果的な学習をすること
  4. 入試方法が違ったり、出題傾向が違ったりすることにあまり振り回されると、第1志望校の学習がおろそかになるので、あれもこれもと抱えすぎないようすること。出題傾向が変わったりすることもあるし、全く同じ問題が出されるわけではないので、入試に共通する基礎学習を徹底することにおいて、解決する手立てを考えること
  5. ペーパーテストのない学校を受ける場合でも、ペーパートレーニングには意味があるので、ペーパーがあるなしには、あまり神経質にならないこと。ただし、ペーパーがない場合は、逆に発表力等が問われるので、その点には力を入れること
  6. たくさん受ければひとつぐらい・・・という発想をやめ、ともかく第1志望校に向けた学習を徹底すること。そのうえで、併願校対策を計画的に行うこと

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