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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

推理 いろいろなゲーム2 基礎2 オセロゲーム(1)

2007/08/29(Wed)
 今回は「オセロゲーム」について考えていきましょう。「オセロゲーム」は、下図のように片面が白、片面が黒の石を使います。図1のように、縦、横、斜めに並んだ相手の石(例:)の両端を、自分の石(例:)で挟むことによって裏返すことができます。


(問題)
 を1個だけ置いて、もっとも多くに返すことができる場所に鉛筆でを描いてください。また、を描いたら、裏返すことができるを塗ってください。

図2
図3
(ひとりでとっくん79 ゲームブック2より)

 まず図2については、盤の右側に複数並んでいるから、縦や横に見ていきながら探すことがポイントです。ここでは、ア、イ、ウの場所にを置くとを複数個裏返すことができます。この場所を探すことができたら、次にをいくつ裏返すことができるかを考えなくてはなりません。一つ一つていねいに考えていくと、ア、ウは2個、イは3個裏返せることがわかります。そこで、正解は「イ」となります。このように一つ一つ点検していけるかどうかがポイントになります。

 これに対して図3は、を置くと、縦と斜めの2列のが裏返るので難易度は上がります。ここでは、エ、オ、カの場所にを置くとを複数個裏返すことができます。しかし、今回は一度に2つの観点(縦と斜め)で見ていかなくてはなりません。エでは、上のが2個と右斜め上のが1個、全部で3個がに変わります。同様にオでも上の2個と右斜め上の1個、全部で3個がに変わります。カでは、上の1個と左斜め上の3個、全部で4個がに変わります。したがって「カ」が正解となります。

 ここでの難しさは、「斜め」という観点が入ることでしょう。点図形の場合などもそうですが、子どもにとって、縦や横についてはそれなりに目がつけられるのですが、斜めが1つでも入ることで難易度が上がります。

 このように、オセロゲームは縦、横、斜めとさまざまな観点から全体を見ていかなければ正解には至りません。その意味で言えば、論理的思考力が鍛えられるとてもいい課題だと思います。まずは、本物のオセロゲームを使って練習し、はさむと色が変わるということを実際に体験してください。

 次回はこのオセロゲームの応用問題について考えていきたいと思います。

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