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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

図形応用6 回転図形(1)

2007/02/02(Fri)
 今回は、回転図形について考えていきましょう。回転図形とは、以下の例題1のように図形をさまざまに回転したときどのようになるかを考える課題です。

例題1
※左の部屋の形を右に三回転したらどうなりますか。右の部屋から一つだけ選んでをつけなさい。

 これを解決していくには、回転した回数や方向を考えなくてはなりません。つまり、推理力を身につけていないとこの問題は解けません。こうした回転についての推理力をつけていくには、こぐまオリジナル教材の中の「こぐま回転つみ木」 を使って練習するのが一番いいと思います。

 「こぐま回転つみ木」は木製の立方体つみきで、2個で1セットになっています。片方は、図1のように前面にはこぐまのマークが描かれていて、裏は傘の絵になっています。そして、上の面は赤、右の面が緑、左の面が青、下の面が黄色に塗られています。もう片方は、立方体の6つの面に旗や家などの絵やさまざまな図形が描かれています(図2)。今回は、前者の積み木を使って行う回転推理の練習方法についてお伝えします。まずこの積み木を下のように置いてください。


 こぐま回転つみ木を使った課題にはいろいろなものがありますが、一番基本となるのは、指示された数だけ右や左に回すと、何色が上に来るのかを考えることです。これには、まず、実際に回して体験することが大切です。このとき注意することは、いつもこぐまの絵が自分の方を向いているようにすることです。はじめに「赤」が上にあることを確認します。そして、まず右に1回回してください。すると、上には「青」がきます。今度はそこから2回右に回してください。すると1回回って「黄色」、もう1回回って「緑」が上にきます。今度は、そこからさらに3回右に回してください。「赤」「青」と回って、「黄色」が上にきます。このように体験した後で、今度は実際に回さずに、もし回したらどうなるかを想像して推理します。

 再びはじめの図1のように置いて、今度は左に回したら何が上に来るかを考えます。1回左に回したとき、2回左に回したとき、3回左に回したときそれぞれ上に何の色がくるか答えさせてください。このとき一番難しいのは、3回回したときです。考え方として、1回回したらこの色、2回回したらこの色、3回回したらこの色というように、1回ずつ順番に来る色を考えていかなくてはなりません。順番に考えていかないと、すぐには答えが出ません。また、そうすることで、今後出てくる回転図形の考え方につながってくるのです。この課題以外に、「上に~色をくるようにするには、何回右に回したらいいですか」なども考えさせる問題を行ってみるのもいいでしょう。
 次回は、もう1つの図2の「こぐま回転つみ木」を使った回転図形について考えていきたいと思います。

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