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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

図形 基礎 図形構成3 ツートンパズルで三角を作る

2006/02/16(Thu)
 今回は前回の「三角パズル」を使って基本図形を作る課題、特に三角形の作り方から図形構成の考え方について扱いました。今回は三角パズルの応用として作りました「ツートンパズル」 について見ていきたいと思います。そして、このツートンパズルについても三角パズルと同様に、これを使った三角形の作り方から図形構成について考えていきます。

 ツートンパズルは、正方形で表面が緑と黄色の直角二等辺三角形で、裏面が全部緑のものと全部黄色のものの2種類に分かれています。それを2×2方眼上で4枚、3×3方眼上で9枚、4×4方眼上で16枚を使って、いろいろな形や模様を構成していきます。今回はこの中からそれぞれの枚数で作る三角形を見ていきましょう。4枚、9枚、16枚を使って、次のように作っていきます。(白い部分が黄色、色つきの部分が緑を表しています。)


 ツートンパズルでは、家や船などの具体的な形を作るより、このよう基本図形を作る方が難しいのです。それは、具体的な形では、それぞれ特徴のある部分があるからです。しかし、図形の場合は、形が単純な分あまり特徴が無いからです。特に三角形は斜めの線が入っているので難しいのです。

 これを作るためには、見本の形を正方形に分割していきます。そして、それぞれの場所に入れるピースが、緑のピースなのか、黄色のピースなのか、それとも三角のピースなのかを考えていきます。(1)の4枚のときに使うものは黄色と緑が各1枚、三角が2枚です。三角のピースを斜めに並べて、一直線になるようにすれば良いので、比較的考えやすいのです。それが(2)の9枚の場合は、さらに大きくなります。太線のところが4枚での構成ですから、そこから1列分増えていったと思えばいいのです。さらに、(3)の16枚はそこから1列増えていきます。

 このように三角を(1)、(2)、(3)の順に作っていけばいいのですが、(3)をはじめて作るとしたら、それはなかなか難しいでしょう。そのときは、見本を上の(3)の図の実線のように16分割してそれぞれの場所を区切って考えさせます。はじめはなかなかこうした分割ができませんから、その補助として線を引きますが、できるようになったらだんだんそれをとっていきます。最終的には、この分割線が無くてもできるように練習してください。このように全体の形を分割していく中で、図形認識で必要とされている全体と部分の関係をつかんでいくのです。

 ツートンパズルの見本帳は、2×2、3×3を中心とした「基礎編」 と、3×3、4×4を中心とした「応用編」 の2冊に別れています。学力に応じて練習してください。難しい問題があったら、易しい問題に戻って繰り返し練習して下さい。

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