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週刊こぐま通信
「プリムローズだより」

お弁当づくり

第8号 2018年11月6日(火)
プリムローズクラス担当
 気持ちの良い秋晴れの朝、おままごとやお人形を用意して朝の自由遊びが始まると、早速「ピクニックに行きたいね」「赤ちゃんも一緒に連れていきたいな」という声が聞こえてきました。続いて「ピクニックにお出掛けするにはお弁当もあったほうがいいけど お弁当箱がないね」と子どもたち。そこで厚手の広告紙で箱を折りお弁当箱にしてみました。厚手の紙で箱を折るのは難しいので一緒に行いましたが、何個も作るうちにお弁当箱に印を付けたいと、子どもたちから動物を描くアイデアも出てきました。できたお弁当箱に今度はバランスよくおにぎりやおかずを詰めて、最後にバンダナで包んで完成。素敵なお弁当がいくつも出来上がりました。この時間は「ピクニックごっこ」と一括りに言うこともできますが、子どもたちにとって大切にしてほしい生活力がたくさん詰まっています。

まず、お弁当箱がないとき身近にあるもので何か作り出せないかな?と周りを見渡してみること、蓋のあるお弁当箱にするには2枚の紙のうち1枚は少し小さくすること、美味しそうなお弁当にするために色や内容を考えることなど、そして最後にバンダナのお弁当を包むという作業です。もちろんどの工程も一人でできるわけではありません。ただ、こちらが寄り添いながら一緒に作り上げていくことによって、子どもたちはこれからの生活の一場面の中で今日の事を思い出し生かしていけます。バンダナの結び方も日常の中で取り入れていくことで、手元の動作を体で覚え意識しなくてもできるようになります。
子どもたちの一言から始まった「ピクニックごっこ」でしたが、これからも遊びの中で自然とこの「生活力」を意識していきたいと改めて思いました。

制作では、バスケットが描かれた画用紙に秋の果物や野菜を描きました。まず大きな図鑑を見ながら秋の食べ物探しをします。キノコの種類の多さにびっくりしたり、さつまいもを見てお芋堀の話を始めたりしていると、バスケットに描きたい秋の果物や野菜がだんだんと決まってきました。今度は「クレヨンの中に秋の色はあるかしら?」と聞いてみると、「これは柿の色」「ぶどうと同じ色がある」とすぐに返事が戻ってきて早速描き始めました。先月描いた敬老の日の絵に比べて筆圧が強くなり輪郭を取ってから中を塗りつぶすのもスムーズで、秋らしい色とりどりの果物がバスケットに入った素敵な作品となりました。

10月のプリムローズも歌や壁面制作、絵本そして今日の制作といろいろな角度から秋を感じることができました。また子どもたちの想像力から新しい遊びがたくさん生まれました。
来月も豊かな経験がたくさんありますように。


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