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週刊こぐま通信
「プリムローズだより」

秋の制作

第4号 2018年10月6日(土)
プリムローズクラス担当
 窓からきれいな鱗雲が見えた10月1回目のプリムローズは、木製のドールハウスを使っての自由遊びから始まりました。家具の配置一つとっても一人一人の思い描いているドールハウスがあり、「赤ちゃんのお椅子はお母さんがお料理をしている横がいいわね」と言いながら小さな椅子をそっと動かしていました。

朝のお集まりで秋の果物のお話をした後、制作では色画用紙を使ったぶどうと、ハロウィンに向けた壁面飾りとして重ね切りでおばけを作りました。ぶどうはクレヨンで線をなぞったり塗ったりシールを貼ったりと途中で説明を挟みながら進め、最後には立体的なかわいいぶどうの房が出来上がりました。
重ね切りのおばけは、線に沿って切り自由に足し絵をする作品でした。A4用紙を折り畳み切って広げると、出てくるのは手をつないだ4体のおばけたち。すぐに「おばけ家族にしたい、お顔を描きたい」という声があがってきました。「おばけのお父さんはネクタイをしているのかしら?」「お母さんおばけにするには何を描いたらいい?」そんな会話が飛び交う楽しい制作となりました。最後に壁に貼って飾ったのですが、その後も子どもたちは遊びの途中で嬉しそうに眺めに来ていました。この作品を飾る事を(壁面制作)子どもたちはとても好んでいると日々感じています。大人が作りこんだ物を飾るよりもはるかに反応が良く、自分の作品はもちろんお友だちの作品にも少しずつ関心が出てきている様子です。今月も壁面飾りを増やしていきながら、お互いの作品にも興味が持てるような環境設定をしていきたいと思っています。

お弁当の後には「14ひきのあさごはん」という絵本を読みました。14匹のねずみたちのかわいい日常を描いた一冊です。文章以上に細かく描かれた絵からの情報量が多く、今回は子どもたちと会話をしながら読み進めてみました。「お出かけしなかったとっくんはお家のどこかにいるのかしら?前のページを見てみましょう」、「くんちゃんはそのぬいぐるみ、いつから持っていたのかしら」と聞いてみると、今度は子どもたちから「お兄さんのいっくんは、くんちゃんをおんぶしてあげて優しいね」と素直に絵本の世界を楽しむ言葉も出てきて、みんなで自然と絵本の世界に引き込まれていくのが分かりました。このような体験は一緒に読み進めるからこそ生まれるもの。時には一冊をじっくりと味わいながら、大好きな絵本を増やしていってほしいと思います。


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