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週刊こぐま通信
「室長のコラム」

働くお母さまを応援する新しい講座を大森校で開講します

第838号 2022年12月9日(金)
こぐま会代表  久野 泰可

 こぐま会は、来年4月で創立40周年を迎えます。この40年間を振り返って感じることは、小学校入試が時代の変化とともに大きく変わってきたということです。
  1. 共働きのご家庭の受験が増えた
  2. 「なぜ小学校受験か」・・・小学校選びの視点が多様化した
  3. 学校側も、働く母親に寄り添った改革を進めてきている
  4. 学力中心の合否判定から、行動観察や面接試験も重視した総合点での判定になってきた
  5. 工夫された問題が多く、聞く力・作業する力・考える力が重視されてきている
こうした変化の中で一番大きな変化は、共働きのご家庭の受験が増えてきたことです。以前は、母親が仕事を持っていると不利ではないかといううわさが流れたものです。学校説明会でそうしたことを感じさせる言い方をされている学校も確かにありました。しかし、女性の社会進出が加速していく中で学校側も対応に迫られ、アフタースクールのように学童保育を開設するところが増え、そのことが「働く母親でも受験は可能だ」というメッセージとなって伝わり、多くの学校でそうしたご家庭の小学校受験が当たり前のようになりました。こぐま会でも、最近では会員全体の7割近いご家庭のお母さま方が、仕事と両立して受験に取り組まれています。土曜日や日曜日のクラスがすぐに満杯になる半面、平日のクラスに通える子どもたちが極端に減っています。

こうした受験生の環境変化に伴い、これまでも働くお母さまを支援するさまざまな取り組みを行ってきました。特に、家庭学習の時間が確保できないご家庭や、何度も教室に通えないご家庭のために、家庭学習を充実させることを目標とした「こぐま会Webレッスン」や授業解説動画を毎週ご家庭にお届けし、できる限り生活パターンを変えないで受験体制がとれるよう取り組んできました。その流れを加速するために、これまで恵比寿本校で教務部長をしていた廣瀬が中心になり、大森校で「働く母親を応援する」新しい講座を開設する準備を進めています。当面は次のような内容を予定しています。

1. 働く母親を支援する受験対策クラス 受験指導+預かり保育
従来の受験指導に加え、お母さまの仕事が終わるまでの間お預かりする講座です。
2. 家庭学習のみで受験する子どものための「願書・面接対策講座」
教室に通えない受験生にとって一番心配なことは「願書・面接対策」です。この願書添削および模擬面接を、恵比寿本校で毎年延べ2,000回近く行ってきた実績を持つ経験豊かな教師が、大森校で一般生を対象に実施いたします。
3. 「ひとりでとっくん365日」で家庭学習を進める子どものための「日曜スクーリング」
多くの皆さまにお使いいただいている「ひとりでとっくん365日」の学習をより効果的にするために、チェックテストと具体物を使った授業を行います。
4. 個別指導
ひとりひとりの学力を分析し、そのうえで適切な指導をいたします。
5. 海外帰国生・国内帰京生のための「エデュプレイ・インターナショナル」
海外在住や地方在住の方で、受験を目指す子どものためのプログラムです。
夏休み前までは、プログラムに沿ってご自宅で学習していただき、夏休みから入試までは教室に通っていただくコースです。
6. 入試情報を正しく伝える「大森クラブ」の開設
正しい情報を身につけていただくための保護者さまの勉強会です。
・家庭学習の進め方
・学校長による講演会
・卒業生による学校案内
・現場の先生を迎えた「学校別懇親会・進路指導」
7. 学びの未来研究所 岸尾先生(元聖心女子学院初等科教諭)による家族教育指導
長年の経験を活かし、家庭教育の在り方についてアドバイスいたします。

最近、夏休み前後から、家庭学習だけで受験準備をされてきたご家庭の皆さまからのご相談が増えています。その中で多いのは、集団活動をしてこなかった不安からの行動観察への参加と願書・面接対策です。徹底した家庭学習によって学力は相当高いのに、集団活動になると経験不足から自己表現できないお子さまが多くみられます。そうしたご家庭の皆さまも参加しやすいように講座の内容を公開し、また足りない部分があればそれをスクーリングで補っていただけるよう、十分な受け入れ態勢を取りたいと思います。ペーパー学習だけで合格できる時代ではありません。「考える力」の育成に向けて、さまざまな事物体験をさせようと思います。幸い、こぐま会で出版している教材「ひとりでとっくん365日」は、日常授業の進度に沿って作られていますので、ご家庭で学習を進めているお子さまにとっても学習進度のずれはそれほど大きくないと思います。講座やこれから行うスクーリングにも参加しやすいと思います。家庭学習で学んだことがどれだけ身についているかを見る意味でもスクーリングでのチェックは意味があると考えていますので、大森校で行う新しい講座にご期待ください。講座の詳細は、準備が整い次第ホームページにてご案内いたします。


 重版決定!! こぐま会代表 久野泰可 著「子どもが賢くなる75の方法」(幻冬舎)

読み・書き・計算はまだ早い!

家庭でできる教育法を一挙公開
子どもを机に向かわせる前に実際の物に触れ、考えることで差がつく。
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