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週刊こぐま通信
「室長のコラム」

最後にもう一度確認しておきたい入試問題

第503号 2015/10/16(Fri)
こぐま会代表  久野 泰可

 都内の学校でも面接が始まり、いよいよ入試本番のスタートです。願書提出も終わり、時間的ゆとりが出た保護者の皆さまから、「最後に何をどう学習したら良いのか」といった質問を毎日受けています。こぐま会では、難しい過去問は9月中に終了し、直前1カ月は、基本問題の取りこぼしがないよう、基礎的な問題を「基本学習ボード」を使って繰り返し練習するようお伝えしてきました。夏前に渡した基本学習ボードを、この時期にもう一度出してやる意味は大いにあります。とはいっても、出題される問題の中で難しい問題も2~3割はありますので、その対策もしておかなければなりません。そうした要望にお応えし、「最後にもう一度確認しておきたい入試問題」を領域ごとに選び、それに関係する入試問題を過去5年間にさかのぼって選択し、34枚のペーパーにまとめました。その項目は以下の通りです。

「最後にもう一度確認しておきたい入試問題」
1. 未測量
  • シーソーの四者関係
  • つりあい
  • 単位の考え方
  • 関係推理(じゃんけんによる関係推理)
2. 位置表象
  • つみ木を使った四方からの観察
  • 地図上の移動
  • 飛び石移動
  • 観覧車(位置移動・2つのタイプ)
3. 数
  • 一場面を使った総合問題
  • 複合問題
  • 数のやりとり
  • 交換
  • 魔法の箱
4. 図形
  • 三角パズル(大小)
  • 図形分割
  • 線対称(選ぶもの)
  • 重ね図形(2つの重ね方)
  • 回転図形(自分で描くもの)
5. 言語
  • 言葉つなぎ
  • しりとり
  • 同音異義語
6. 生活 他
  • 季節の順序
  • 昔話(共通登場人物)
  • 標識

最近の入試問題を分析し、良く出される難しい課題を列挙しました。今年の問題の多くもこの単元から出されると思います。しかし、一度出された問題がそのままの形で出されることはまずありません。それぞれの単元で求められている「考える力」をしっかりと身につけることこそが、本当の意味での対策です。「なぜ、この問題が出されるのか」、「何を求めているのか」など学校側が出題する意図をしっかり把握し、それに沿ったまとめの学習が必要です。理解を確実なものにするには、考え方の根拠を子どもに説明させることです。それ以外に方法はありません。保護者の皆さまがご家庭で解き方を教え込んでも、入試本番では使えないことは、これまでの経験からはっきりしています。最後の最後まで子どもの成長を信じ、子ども自身が自立した判断力を身につけるよう導いてください。

会員の皆さまにお配りした、この「最後にもう一度確認しておきたい入試問題」は、「SHOPこぐま」のみで実費販売しています。ぜひ、ご利用ください。

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