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週刊こぐま通信
「室長のコラム」

入試1ヶ月前の課題

2005/09/29(Thu)
こぐま会代表  久野 泰可

 都内の入試を1ヶ月後に控え、もうすぐ願書の受付が始まります。願書提出が済むと、ホット一息つけますが、すぐに面談が始まりますので、休む暇もありません。そして、最後の模試の結果が返却されると、また悩みの日々が続きます。「こんなはずではなかった」と成績の伸び悩みに不安になり、勉強量を増やす方が例年多く見うけられますが、それはかえってマイナス効果です。入試1ヶ月前は、今まで以上に生活のリズムを守り、子どもの心理的プレッシャーを解放してあげなくてはなりません。入試が近いからといって勉強量を減らす必要はありませんが、増やす必要もありません。これまでどおりのリズムで10月を乗り切ることが出来るかどうか、そのことに合否がかかっています。お母さんが入試、1ヶ月前だからとがんばり過ぎることに反比例するように、子どもの意欲がなくなっていきます。今までどおりに、興味を持続して勉強し続けられるか・・・・それが出来るか出来ないかは、母子関係如何でしょう。私が担当している多くの受験生の様子をみても、夏休み過ぎから急速に伸びている子と、何でこんな問題ができなくなってしまったのかと思うほど、大きな壁にぶつかっている子がはっきりしてきています。壁にぶつかっている子の多くが、家庭での勉強の仕方に問題があるように感じられます。ほとんど間違いなく、お母さんのがんばりすぎによる子どもの拒絶反応です。難しい問題をたくさんやらせることによって、自信をなくしているのです。出来なければもっとやらせる・・という悪循環に陥ってしまうのです。落ち着きがなかったり、トイレの回数が多かったり、解答し終わった後周りをキョロキョロするなど、授業中の様子がおかしい子のお母さんにそのことを話すと、必ず思い当たる原因があるのです。そのほとんどが、家庭学習における母子関係の悪化なのです。

 これから1ヶ月間は、如何に自信をなくさず、母子関係を良好に保ち、意欲的に課題に取り組めるか・・・・そのことにかかっています。入試問題の8割は基本問題です。難しいことをやりすぎて、その基本問題すら自信をなくしてしまったのでは困ります。この1ヶ月間の家庭学習は、慎重に計画しなくてはなりません。

 会員の皆さんは、夏休みにお渡しした「基礎学力点検ボード」をこの1ヶ月間で最低3回はやってください。特にステップ3と4の学習内容が入試問題の8割を占めますので、このステップで扱った内容を繰り返し復習してください。会員以外の方で、こぐまオリジナル教材を使ってご家庭で準備されてきた方は、ショップ「こぐま」で販売している直前教材を最後のまとめ用に活用してください。入試問題は、ほぼ間違いなく「ひとりでとっくん」100冊の中から出されます。また、毎年多くの予想問題を的中させてきた、学校別「予想問題演習」が、10月4日から始まります。是非ご期待下さい。

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