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週刊こぐま通信
「室長のコラム」

合格者からのアドバイスに学ぶ(2)

第138号 2008/02/08(Fri)
こぐま会代表  久野 泰可

 昨年12月6日に行った、私立小学校入試問題分析セミナーに引き続き、1月22日から、学校別入試分析セミナーを開始いたしました。外部生を対象としたセミナーも2月10日と2月24日の2回にわたり「こぐまクラブ」で行う予定です。
入試問題の分析だけでなく、合否判定に関する最新情報、普段の成績と入試結果の相関関係の分析等を通して、昨年の入試の全貌を学校別に明らかにするつもりです。その際、情報源として私たちが役立てている「合格者からのアンケート」を前回に引き続き、ご紹介します。

家庭学習で気をつけた点や困った点は何ですか

なぜそうなるのか、理由を説明することを大切にしました。根気が要りますが、夏休み明けには論理的思考力も高まり、こちらが聞かずとも、上手に理論立てて説明していたりするようになりました。言語力も確実に伸びていきます。普段の生活でもやや理屈っぽくなりますが・・・。またわからない時は、極力怒らずに、集中しない、人の話を聞かない、「こんなの簡単」と自慢げな態度をとった時などに注意しました。夏休みは毎日外遊びをしていました。弟もおりますので、お勉強だけに偏らず、子どもらしい生活を大切にしました。夏季講習では、1~2週目に早朝プラスお弁当持ちクラス、そして指定校とペーパーを全て終わらせてしまい「やった」という達成感から後半はかどらなかったので、コンスタントに取るべきだったと反省しました。9月半ばまでモチベーションが上がりませんでした。基礎的なものをスピードトレーニングしたり、毎日トレーニングで総復習をしました。気分転換に一緒にあるいは娘一人で料理を作る時間を持ち、そのエピソードは願書や面接の時に役立ちました。

この方も女子難関校に合格された方ですが、この方のアドバイスから学ぶべきことがたくさんあります。
  1. 答えの根拠を必ず説明させることは、ペーパーを大量にこなすことよりも大切です。難関校であればある程、パターン化した問題は出されません。さまざまに工夫された問題を解くためには、論理的思考力がなければだめです。言葉で説明させることを通して、本当に理解しているのかどうか判断できるはずです。
  2. 叱るタイミングも良く考えられています。問題ができなかったから叱るのではなく、集中しなかったり、人の話を聞かなかったり、簡単な問題を軽視したり・・・という態度をとった時叱ったというのは、学習態度を形成する意味で重要です。そういう態度こそ、必ず入学後も引きずるため、学校側でも行動観察を通して一番注意してみている点です。
  3. 夏休みの使い方はぜひ参考にしてください。最初の期間ですべて終えてしまうと、後半の目標がなくなって、苦労します。夏休みは天王山ですが、生活にリズムをつける意味合いもあり、あまりに特定の期間に学習が集中しすぎてしまうと、息切れしてしまいます。1カ月半近くある夏休みを有効に使うために、講習会に参加することを生活のリズムをつくる意味でも活用すべきです。
  4. 食事のことや食べ物のこと、またお手伝いのことなどは、面接でよく話題になります。料理を一緒に作ることなどはいろいろな意味で、良い経験になりますので、これから受験される皆さんもぜひ実行してみてください。

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