週刊こぐま通信
「学習相談Q&A」【質問69】
2007年10月19日 回答
受験生の皆さまの学習相談に、こぐま会室長がお応えします。 入試まで残りわずかですが、最後の点検として何を注意したらよいのでしょうか。

昔からよく出されるパターンの問題も確かに消えたわけではありませんが、ほとんどの学校で、問題作りに工夫を凝らしています。ですから、実際の問題は、「はじめて見た問題」と子どもには映るはずです。その初めての問題に、くらいついていくためには「考え方の基本」をしっかり身につけておかなくてはなりません。最近求められる考え方の基本には、ある傾向があります。それは次のような点です。
- 話の内容理解の中で数の問題をはじめさまざまな領域の問題が問われる
- そのため数においては、ある程度の暗算能力は求められる
- 時間的順序を逆にして考えたり、途中の数が抜けた「逆思考」の問題が増えている
- コミュニケーション能力がいたるところで求められている
- 一場面を使った数の総合問題の中で、実際に描かれている物の数に即した問題が出た後、お話によって場面を変えてしまい(当然数も違ってくる)その上で質問をすることが増えている
- 高学年で学ぶ「文章題」で求められる論理的思考力の基礎を、ゲーム化したような問題を通して問いかけている
こうした新しい形式の問題に慣れておかないといけません。パターン化された昔からある問題は、ほとんど出されないと考えたほうが良いと思います。