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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

推理 いろいろなゲーム4 基礎 あみだくじ(1)

2007/09/14(Fri)
 「あみだくじ」は、室町時代の昔から行われていました。以前は今のような階段式ではなく、放射状に広がっていて、それが阿弥陀如来の後光に似ているところからこの名前がついたとも言われています。この「あみだくじ」には、一定の法則性があり、これを元にいろいろな問題が作られています。まず「あみだくじ」の原理を子どもにわかりやすく説明すると、以下のようになります。(「ひとりでとっくん79 ゲームブック2」より)

 クマが穴にビー玉を落とします。ビー玉は下に落ちていきますが、横に道があると必ず曲がってしまいます。このお約束で進んで、ビー玉が辿りついたところにあるものをクマがもらうことができます。

 この例ではりんごがもらえます。このようなお約束で次のような場合にはクマが何をもらうかを考えます。(それぞれ線を引いて考えるとわかりやすいです。)
図1
図2

 図1ではキャンディー、図2ではエンピツが正解になります。この「あみだくじ」の考え方のひとつめのポイントは、「前(下)に進んでいく」ということです。例えば図1の問題で、Aという曲がり角に出たとき、すぐ上に横に曲がる道Bがあり、こちらの方が本来進むべき道Cよりも近い場所にあるのですが、そちらに進んでしまっては、まったく違ったところに行ってしまいます。したがって、この問題では、「ビー玉を上から落とす」という前提を設けて、常に前(下)の方に進む事を意識させています。
 次のポイントは、「横の道があったら必ず曲がる」ということです。そして、曲がる方向もいつも一定ではなく、右や左とさまざまです。ですから、片方だけを意識するのではなく、いつもどちらでもいけるように柔軟に対応していかなくてはなりません。

 初めのうちはなかなかうまくいかないかもしれませんが、慣れてくるにしたがって、スムーズにできるようになると思います。ペーパーだけでなく、大きな紙を使って、実際にあみだの道を描き、アメやチョコレートなど本物のお菓子をゴールに置いてゲームとして楽しんでいくといいと思います。子どもたちも多いに興味を持ってかかわるのではないでしょうか。
 次回は「あみだくじ」の応用問題について考えていきたいと思います。

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