■ 52 図形基礎 図形分割(2) 図形分割と図形構成
2006/08/24(Thu)
 年長児の夏季講習会のペーパーの中に次のような図形分割の問題があります。

* 下の形は、□の中の三角4枚で作ったものです。三角をどのようにおいたらよいのか、例にならって青い線を引いてください。


 この問題の制限時間は1分です。これは、この時間内にスムーズにできる子と、まったくどうしたらよいのかわからずに手付かずに終わってしまう子と、差がはっきりと出る問題です。このへんの差はどこから来るのでしょうか。
 この図形分割の問題の元となるものは、三角パズル4枚による構成です。以前この「週間こぐま通信」の中で三角パズルについての構成を取り上げました。三角パズルにおいては、2枚で作る三角と真四角がその基本になります。この二つの形に他の三角パズルをどのように組み合わせていくかがポイントになります。上の正解例を見てください。太い線で囲った部分が2枚で作った基本図形の部分です。こうした部分が問題の図形のどこに含まれているかがすぐに判断できないと、問題は解決しません。この問題を間違える子は、下の誤答例のように三角形ではない形で分けたり、三角形であっても見本とはかけ離れて小さい形で分けてしまったりします。

     

 こうした差が出る原因ではっきりと言えることは図形構成、この場合では三角パズルの構成の経験不足です。何度も三角パズルの練習を行なっていれば、基本図形2枚の構成は頻繁に出てきます。すると、そうした体験から図形を分割を推理していくことができるようになってきます。
 前回、「図形分割は図形構成と表裏一体の関係」とお話ししましたが、この例はまさにその通りなのです。図形構成が早く正確にできる子は、図形分割もスムーズにできるのです。夏季講習会の中でも、この前に行なった「こぐまツートンパズル」の構成がスムーズに出来ている子は、このペーパーも問題なくできているのです。
 図形分割の力をつけていくためには、図形分割の問題をペーパーで何題も行なってもあまり意味がないのです。それよりもいろいろな種類の図形パズルを経験していくことが必要とされます。年中のお子さんは入試までまだ時間がありますから、この1年かけてじっくりといろいろな図形パズルに取り組んでください。また、年長児のお子さんも今からでも間に合います。図形パズルをぜひくり返し練習して、図形の力を少しでも身につける努力をしてください。

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