■ 「今何を学習すべきか」その22 数 基礎 分類 仲間はずれ
2005/12/01(Thu)
 次の4つのうちで仲間はずれはどれでしょう。
1.ダイコン、ニンジン、リンゴ、キャベツ
2.ダイコン、ニンジン、ジャガイモ、トマト
3.ダイコン、キャベツ、タマネギ、トマト
4.キュウリ、トマト、ピーマン、オクラ
(正解とその理由)
1.リンゴ、ほかの3つは野菜だけれど、リンゴは果物
2.トマト、ほかの3つは土の中にできるけれど、トマトは、土の上にできる。
3.ダイコン、ほかの3つは丸いけれど、ダイコンは細長い
4.トマト、ほかの3つは緑色だけれど、トマトは赤い
 このように仲間はずれは、同じような題材からいろいろな問題が考えられます。1.は、野菜、果物という類としての仲間で考えます。それに対して、2.〜4.は、全て野菜ですから、類としての仲間はずれはできないので、観点を変えて考えなくてはいけません。2.はできる場所、3.は形、4.は色、というようにいろいろな可能性を考えていかなくてはなりません。その意味では、仲間はずれを考えることが、前回行った「観点を変えた仲間集め」を学習するのと同じように、子どものものの見方を育てていくことに役立つのです。

 それでは、もう少し詳しく仲間はずれの探し方について、上の例から考えていきましょう。1.は〜の仲間ということで、すぐに理解できると思います。しかし、2.以降はそれではできないので、いろいろな観点を考えなくてはなりません。分類の観点には、類以外に材質、色、形、できる場所などが考えられます。これらに当てはめて考えていくと、2.の場合でしたら、野菜ですから材質は考えられません。色はみんなばらばらです。形は、ダイコン、ニンジンは細長いですが、ジャガイモとトマトは丸いので、仲間はずれの対象にはなりません。しかし、できる場所で考えていけば3つの野菜は地中ですが、ひとつだけ地上にあることで当てはまります。

 仲間はずれでは、このようにいろいろな可能性を考えていき、その中で共通性を発見していくことが求められるのです。ですから仲間はずれを探すというよりは、それ以外の共通性をどのように発見していけるかが、ポイントになるのです。

 したがって、ご家庭で練習していただくときは、必ず共通性を言語することを大切にしていただきたいと思います。答えがわかっていても、その理由がしっかりいえなければ、仲間はずれが理解できていないのです。よく2.のような場合「ニンジン」を仲間はずれにして、その理由として、「ニンジンだけオレンジ色でしょう。」という子がいます。しかし、それではニンジン以外のものに共通性はありません。「オレンジ色ではない仲間」という「〜ではないもの」を仲間にしてはいけないので、注意してください。

 仲間はずれについては、まず「こぐまきおくカード」を使って練習するといいでしょう。その後に「ひとりでとっくん29 なかまはずれ」を使って練習してください。昔話の仲間はずれ、同頭音や同尾音による仲間はずれも入っています。いろいろな仲間はずれの練習を行って下さい。

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