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週刊こぐま通信
「子どもはどこでつまずくか」(46)

数は暗算能力がすべてを決める

2009年10月23日 回答
受験生の皆さまの学習相談に、こぐま会室長がお応えします。

【質問46】
 入試まで残りわずかとなりました。数の出題が多い学校を受験しますが、直前に何をしておけば良いのか、心配なことがたくさんありすぎて困ります。良いアドバイスをお願いします。

 数領域の問題が小学校入試の中心であることは多くの学校に当てはまります。学習院のようにほとんど数の操作に関する問題が出されない学校もありますが、多くの場合、入試問題の中心に数があります。これまでいろいろな問題を練習してきたと思いますが、この時期になっても間違いやすい問題は以下のような内容です。

(1) 一対多対応
(2) 交換
(3) 数のやりとり
(4) 数の複合問題
(5) 数の逆思考

特にこの中でも、「数のやりとり」と「置き換えを伴う交換」の問題は要注意です。しかし、すべての数の問題が難しいわけではありません。大半が基本問題ですから、そこで点を落としては困ります。基本問題をしっかり解いていくために、やはり決め手は「暗算能力」をいかに高めておくかということです。数の操作を頭の中で考えていく習慣を最後まで持続できるかどうか。この点が決め手になります。そこで、これから毎日、以下に掲げるような暗算練習を毎日繰り返すことによって、数へのなじみ・数に対する自信をつけて、試験に臨んでください。話の内容理解の中に数の問題が入ってくる時代になりましたから、基本は文章題形式の問題を聞きとって解いていくのが基本ですが、以下に掲げた方法は暗算能力を落とさないための練習ですから、数だけ取り出して口頭で練習します。20問を1分45秒以内で言えるかどうか。これを毎日3回繰り返してください。数に対する敏感さをなくしてしまうと、いつも「これでいいのかしら」という自問自答が始まり、自信を持って対処できなくなってしまいます。最後の決め手は、暗算能力です。

「毎日行う暗算練習問題例 20問」

暗算練習
(1) 5より3多い数は(いくつ)?
(2) 8の半分は(いくつ)?
(3) 4が3つ集まると(いくつ)?
(4) 12の半分は(いくつ)?
(5) 6の半分が3つ集まると?
(6) 9より4少ない数が2つ集まると?
(7) 10より3すくない数は5よりいくつ多い?
(8) 2が5つ集まると?
(9) 10と6の違いは?
(10) 4台の自転車のタイヤの数は?
(11) 8より2少ない数は3よりいくつ多い?
(12) 3台の自動車のタイヤの数は?
(13) 12より6少ない数の半分は?
(14) 3は10よりいくつ少ない?
(15) 7より3少ない数は、10よりいくつ少ない?
(16) 6と1の違いは?
(17) 5がふたつ集まった数は、8よりいくつ多い?
(18) 2が4個集まった数の半分は?
(19) 4より5多い数を3人で分けると一人いくつ?
(20) 3人のお友だちに1人3個ずつみかんを上げるにはいくつ必要?

確認問題
1.5個ずつおはじき持っています。太郎君が花子さんに1個あげると違いはいくつ?
2.花子さんは太郎君にドングリを3個あげましたが、太郎君は1個返しました。花子さんが何個あげたのと同じですか?
3.バスにお客さんが何人か乗っていました。次の停留所で5人降りましたが2人乗ってきました。バスの中のお客さんは何人減りましたか?
(5人降りて2人乗ってきたということは、何人降りたのと同じですか)
4.下の問題の違いがわかるかどうか  
  • 4人の子どもがひとり2個ずつみかんを食べるには、何個必要ですか?
  • 1個のみかんを2人で食べると4人の子どもが食べるには何個必要ですか?
このパターンで、数字を変えて行っていただければ、より効果的です。

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