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週刊こぐま通信
「子どもはどこでつまずくか」(43)

一音一文字・しりとり・同音異義語の3つがポイントです

2009年10月2日 回答
受験生の皆さまの学習相談に、こぐま会室長がお応えします。

【質問43】
 言葉の理解に関する問題が入試でよく出されるようになっているようですが、どんな問題を最後のまとめとして行っておけば良いのか教えてください。

 言語領域の問題は「話の内容理解」「お話づくり」の2つが中心になりますが、もうひとつ忘れてならないのは「言葉の理解」に関する問題です。最近の入試における言語領域の新しい傾向は「話の内容理解」の設問に大きな変化があるという点と、「言葉の理解」に関する問題が増えてきたということです。言葉に関する入試問題を分析するには、品詞で分けて考えてみるのが良いと思います。

名詞に関して一音一文字・同頭音・同尾音・しりとり
動詞に関して動きを表す言葉・同音異義語
形容詞に関して反対言葉
副詞に関して様子を表す言葉

このように整理してみると、やはり名詞に関する問題が一番多いように思います。その中で最近の傾向として「一音一文字」に関する問題が増えたことと、「しりとり」の問題が難しくなってきたということです。

「一音一文字」に関しては、ここ10年ほどの間に急速に問題が増えてきましたが、最近は「いくつの音でできているか」という問題と「どこに何の音がつくか」という問題がセットになり「4つの音でできていて、最初が『か』で始まる言葉」というように、複合問題化しているのが特徴です。また、それぞれの言葉の最初の音を使って、新しい言葉をつくる問題など、応用問題も増えています。

「しりとり」は、昔からある典型的な言葉の理解に関する問題ですが、「前の言葉の最後の音を次の言葉の最初に持ってくる」という言葉遊びのルールをしっかり理解しないとできない問題も増えています。前に戻る「逆しりとり」(あたま取り)が必要な場合が出てきます。また、最初も最後もわからず、しかもつながらない言葉も入っているしりとり等、最近の問題は難しくなってきていますので、そうした傾向を踏まえた練習が必要です。

名詞以外では動詞に関する問題に注目する必要があります。特に最近は「同音異義語」に関する問題が増えています。同じ発音でも意味する内容が違うことを、日常生活の中でしっかり身につけておくようにしたいものです。

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