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週刊こぐま通信
「プリムローズだより」

豆まき

第17号 2019年1月30日(水)
プリムローズクラス担当
 子どもたちの心からの笑顔を引き出せる場所であること。私たちはそれを一番に考えて過ごしています。この年齢の子どもたちは、集団の中での自分を意識し過ぎず素直に感じたことをそのまま表現しています。だからこそ朝からお弁当を食べ終わってお帰りになるまでの間、同じ時間を過ごすことで一人一人の違う良さが見えてきます。そして意識せずに発する相手を労わる言葉や行動に、いつも愛おしさを感じています。今日もそんな笑顔をたくさん見ることの出来る一日となりました。

主な活動では前回に引き続き、節分に向けて2回目は鬼のお面作りをしました。丸い色画用紙に鬼の顔を描き、角には色を塗ります。角は横線がいくつか入っているので、クレヨンを全色使って端から塗ったり2色使いで縞模様にしたりさまざまです。角をハサミで切った後に糊で貼って出来上がりです。この数か月の間に筆圧が強くなり顔のパーツの配置や大きさも想像しながら描く様子が見受けられ、成長がみられる作品となりました。完成したお面を紹介しながら「どなたのかしら」と声を掛けると「はーい」と元気よくお返事。描いた鬼の顔それぞれに思い描いたものがある事も感じられます。
今度は完成したお面を付けて、歳の数だけ升に豆を入れてみました。たくさんの豆が入っている升の中から取り出すのはなかなか難しい事です。その後はお外に向かって「鬼は外 福は内」大きな声で思いっきり豆まきをしました。

最後は、お楽しみの紙粘土で作っておいた豆を使ってのお遊びです。最初はこちらが鬼のお面を付け太鼓を持ち、「そろそろお山に帰ろうかな」と言いながらドアの向こう側に消えていきます。升に豆をたくさん入れた子どもたちが耳を澄ましていると、「ドン、ドンドン」太鼓の音が近づいてきました。ドアのガラスからは鬼の角が見えたり隠れたり。ワクワクとドキドキで待ち構えているとドアが開いて鬼の登場です。「鬼は外 福は内」と言いながら鬼を追いかけて豆をまく子どもたち。太鼓が鳴り止むと一旦休止。また太鼓の音が聞こえるのを待ちます。すべての豆がまき終わるとすぐに「次は私も鬼になりたーい」という声が聞こえてきました。その後は床の豆を何度も拾い、鬼役を交代しながら遊びました。一見シンプルな遊びではありますが、ルールを理解して全員で仲良く遊べたこと、もう一度みんなでやりたいという気持ちになり一生懸命協力して豆を拾ったこと、どれも一人では味わえない事ばかりでした。

先週、今週と扱った節分は「鬼 = 怖い」というイメージが先になってしまうことがあるので特に慎重に考えていました。しかしお帰りの時の子どもたちにその様子は全くありませんでした。これからも日本の伝統的な行事や季節の事柄を、今日のような自然な形で子どもたちに伝えていきたいと思っています。


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