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週刊こぐま通信
「プリムローズだより」

つみ木遊び

第16号 2019年1月22日(火)
プリムローズクラス担当
 子どもたちとの日々は、あっという間にお帰りの時間を迎えるほどお互いにずっと全力投球です。朝の自由遊びの時間から、どうしたらもっと楽しくなるかなとお部屋の中を見渡しては、使えそうな物を探し試してしばらくするとまた、もっともっと楽しくならないか想像を膨らませる。その繰り返しで完成していく物には愛着のある子どもたちの世界が広がっています。その遊びの中で最近のブームは家づくりです。椅子やブロック、キッチンセット、小さなテーブルを集めてきて、玄関には段ボールで作ったドアも取り付け少しずつ間取りが出来上がっていきます。お客様の人数に合わせて増築したり、お人形を抱っこしながらお買い物に出掛けたり、完成したお家を中心に広がる遊びの数々。お家の中でケガをした動物たちが病院に行き、途中からはそちらでも楽しそうに遊んでいたので、来週はお医者さんごっこも盛り上がりをみせそうです。

そして10時からの活動は、節分に向けて「おなかのなかにおにがいる」という絵本を読むところから始めました。内容は、自分のおなかの中にいる「泣き虫鬼」「めんどくさがり屋の鬼」を豆をまいて追い出すという話です。読み終わると自分のお腹をなでながら「私の中にはいない、いないよ」と子どもたち。「でも誰かの鬼がお部屋にやって来たらどうしましょう」と聞くと、「強いパパが助けてくれると思う」「私のお兄ちゃまも力持ち」と元気よく答えてくれました。でも今日は私たちしかいないから入り口が開かないように何か置いたらいいわよねと話が進み、エバフォームという柔らかくて軽いつみ木を高く積み上げることにしました。自由遊びでは横に並べていくことが多い長方形のつみ木を、どうしたら高く積み上げることができるのか試行錯誤の連続。縦に重ねていくことでより高くなること、円柱や三角柱も積み方によっては高くなることも、繰り返すうちに自分たちで自然と見出していたようです。つみ木を全部使いきると、遠くから見て達成感でいっぱいの子どもたち。

新しい積み方を発見できたその後は、一人一人に自分用のつみ木を配って好きな作品を作ってもらいました。出来上がった作品について聞いてみると、それぞれに「ここがピンポーンってするところ」「滑り台付きのお部屋なの」と嬉しそうに教えてくれるので、思わずこちらもドールハウスのお人形を出してきて「ピンポーンお邪魔します」と言ってみました。そこからは子どもたちの想像の世界で話がどんどん広がっていきます。机と机の間に下敷きの橋ができてお隣のお家に遊びに行けるようになり、机を海に見立ててつみ木の船に乗りだしたりと、そこにはお友だちと一緒に遊ぶ事の楽しさを純粋に感じている姿がありました。思いがけず始まった遊びの一場面からも成長を感じることができ、私たちにとっても幸せなひとときとなりました。
来週も子どもたちの笑顔がたくさん見られますように。


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