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週刊こぐま通信
「代表のコラム」

学校側からの質問と、塾の立場としてお願いしたこと

第886号 2024年2月23日(金)
こぐま会代表  久野 泰可

 2月19日(月)に、小学校受験情報サイト「お受験じょうほう」(https://www.ojuken.jp/ )を運営している株式会社バレクセル主催の『お受験じょうほうセミナー』が行われました。学校の入試担当の先生方と塾を対象とした、昨年度の入試を振り返る会です。こぐま会からは、私を含め3名出席しました。事前に学校側から質問をいただき、それについて塾側がお答えするという形式をとっています。 主催者からいただいた質問一覧を見ると、その内容は多岐にわたっています。しかしながら、やはり一番多いのは「いかに多くのご家庭に受験をしていただくか」そのために「学校として何をすればよいか」といったものです。次の1~6は、多数寄せられた質問の一部です。
  1. 説明会で印象に残った取り組み
  2. 説明会などに足を運んでいただくためのヒント
  3. 保護者が学校選びのためにどのような情報を必要としているか、また学校に何を期待しているのか
  4. コロナ後に人気が出た学校とその理由
  5. 未就学児の自主性がはぐくまれているのかどうかを測るための幼児教室の先生が思う、よい適性検査とは
  6. 入学考査の良問・悪問など、幼児教室の先生方の視点でお聞きしてみたい

少子化傾向の現在、これからどのようにして志望校として目指してもらえるか、広報宣伝の仕方を含め試行錯誤されていることがうかがえます。
年に一度開催される学校側と塾側の合同セミナーですが、私はこれまで5回以上参加させていただいています。その中で学校に繰り返しお願いしてきたことは、情報公開をしっかりやっていただきたい、特に教科書のない入試ですから、各ご家庭がどのような準備をして入試に備えたらよいのか、幼児教室に通わなくても大勢が受験できるように、明確なメッセージを送っていただきたいということです。しかし情報公開が進んだかというと、残念ながらまだまだ不透明な部分があると感じています。高い月謝の対価として、将来まで続く学習にあまり意味のない「合格のための特別な訓練」を受けることに疑問を持つご家庭も少なくありません。小学校入試に向けた準備教育が将来の学習の基礎づくりになるよう、まともな受験対策ができる環境づくりが必要です。そのためには、それぞれの学校の情報公開が何より求められます。大事な子育てが受験のためにゆがんでしまうことのないよう切に願っています。


読み・書き・計算はまだ早い!

 こぐま会代表 久野泰可 著「子どもが賢くなる75の方法」(幻冬舎)

家庭でできる教育法を一挙公開
子どもを机に向かわせる前に実際の物に触れ、考えることで差がつく。
  • 食事の支度を手伝いながら「数」を学ぶ
  • 飲みかけのジュースから「量」を学ぶ
  • 折り紙で遊びながら「図形」を学ぶ
  • 読み聞かせや対話から「言語」を学ぶ

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