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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

数 応用17 数の総合問題2

2009/7/17(Fri)
 今週も具体的な問題を踏まえて、数の総合問題について考えていきたいと思います。
「ひとりでとっくん93 数の総合問題」 の中に次のような問題があります。

「七夕」
今日は七夕です。
  • 星はいくつ出ていますか。その数だけ星のお部屋にを描いてください。(9個)
  • お母さんが集まった子どもたちに、1人3枚ずつ短冊を配ろうと思います。短冊は何枚あればいいですか。その数だけ短冊のお部屋にを描いてください。(12個)
  • 配られた短冊と星の数は、どちらがいくつ少ないですか。少ない方に少ない数だけを描いてください。(星の部屋に3個)

 1問目は分類計数の問題です。星の数を一つ一つ正確に数えてください。2問目は一対多対応の問題です。1人に3枚ずつ4人の子どもにあげますから、3個ずつ4回を描いて、全部で12個になります。さらに3問目は、1問目と2問目の結果を基にして星の数と短冊の数を比べています。この場合、星の数はもともと絵に描いてあるので見ればわかるのですが、短冊の数は2問目で出した結果から考えていかなくてはなりません。つまり、そこで間違えた答えを出してしまった場合は、おのずとこの問題の答えも違ってしまいます。最近はこうした問題が多く出題されています。一つ一つの課題を正確に解いていけるようにしてください。

前週ここで扱った総合問題「お誕生パーティー」は、分類計数、数の多少に関する問題でしたが、これは「一対多対応」の考え方が入ってきます。「数の総合問題」に関しては、このような「一対多対応」に関連した問題が多く出題されています。それは、数の増減や数の多少などのたし算やひき算の考え方につながっていく考え方よりも、かけ算につながっていく一対多対応の考え方のほうが難しいからなのです。したがって、しっかりと具体物を使って一対多対応の練習を行っておく必要があります。このように「数の総合問題」、特に今回の問題については、次の2つのことが必要とされます。

  • いろいろな問題が出題されるので、一つ一つの問題をしっかり聞いて、何を求めている問題か素早く捉える。
  • 1つの問題が次の問題にも影響を与える場合もあるので、間違えないように正確に解く。

次回は難易度の高い「数の総合問題」について考えていきたいと思います。

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