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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

数 基礎29 数の増減 数の変化を考える その4 増加

2009/3/21(Sat)
 前回はひき算の考え方についてみてきましたが、今週はまた戻って数の増減について考えていきたいと思います。「ひとりでとっくん46 数の増減」 の中に次のような問題があります。

(1) 冷蔵庫にジュースが2本入っていました。お母さんが6本買ってきました。ジュースは全部で何本になりましたか。その数だけ青いを描いてください。

(2) 公園に自転車が6台おいてありました。すこしたつと4台増えていました。自転車は全部で何台になりますか。その数だけを描いてください。

(3) 道路をバスが2台通りました。後から7台通りました。バスは全部で何台通りましたか。その数だけを描いてください。
解答
(1) 8個  (2) 10個  (3) 9個

 数の増減は小学校に入ってからたし算、ひき算につながっていく課題です。上の3題はすべて数が増加しますからたし算の考え方になります。たし算の考え方には次の2通りがあります。
「合併」:2つの数を同時に一緒にする。
(例)ミカンが左のお皿には3個、右のお皿には2個載っています。その両方のお皿のミカンを一緒に真ん中のザルに入れると、ザルの中のミカンは何個になりますか。
「添加」:はじめにあった数に後から付け加える。
(例)ミカンが3個ありました。お母さんが後から2個買ってきました。ミカンは全部で何個になりましたか。

例に挙げた3題の問題は、すべてはじめにあった数に後から付け加えるのですから「添加」の考え方です。しかし若干の違いがあります。(1)のジュースの問題ははじめにあったジュースに、後から買ってきたジュースを加えたのですから、それほど時間の経過がありませんから捉えやすいと思います。それが(2)の自転車の問題では「少し経ってから自転車が増えていた」というので、時間的に幅があります。(3)の問題は通りかかったトラックの数を考えるのですから、数が増えるという足し算の典型的な問題とは異なりますので考えづらいと思います。しかし、こうしたいろいろな場合を考えることによって、数が増加に関しての考え方をしっかりと持つことにつながってくると思います。
この課題で最も難しいことは、問題を聞き取っていくことです。そのためには、ひとつひとつの場面をしっかりイメージ化していかなくてはなりません。十分に聞き取れなければ、おはじきを使って練習するといいと思います。
ここでは1段階しか数が変化しませんが、数の増減は今後2段階変化するものに発展していきますし、増加と減少が混在する問題も出てきますので、ここでしっかりと増加の意味を捉えてください。

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