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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

数 応用5 分類計数6 図形の包含

2008/09/12(Fri)
 前回は図形の弁別と数について扱っていきましたが、今回は図形の包含関係について見ていきましょう。 と「ひとりでとっくん17 分類計数2」 の中に次のような問題があります。

この絵の中に○、△、□、◇はいくつありますか。それぞれの部屋に○を描いてください。
解答
丸 9個、三角 11個、四角 7個、ひし形 7個

 前回の直角三角形、正三角形、二等辺三角形の弁別に比べますと、形自体はそれぞれ基本図形ですからそれほど難しい課題ではないと思います。しかし、今回の問題については、ひし形の数はそうは間違えないのですが、四角、三角、丸の数を1、2個少なく数え間違える子が多くいます。それはどうしてでしょう。

図形が単独の場合には数えやすいのですが、重なっていると数えにくいのです。四角を例に考えて見ましょう。魚の鱗のようなところは四角がバラバラにおいてあるので、はっきりしていますから、一つ一つ数えていけば5個あることはすぐにわかります。しかし、カニの体は、中の四角は数えても、外側の四角を数え落としてしまうことが良くあります。外側の四角は、カニの体だと思うのでしょう。しかし、体であっても四角です。しっかりと数えてください。四角に限らず、ふたつの形が重なっていると外側の形を数え落としてしまうことが良くあります。魚の頭・体・シッポの三角、魚・カニの目などの丸がそうです。

 このように図形を数えていくことは、意外に難しいことなのです。具体物であればそれぞれの形が独立しているためわかりやすいのですが、図形は、このように重なっている場合が多くあります。また、同じ丸でも大きさが異なる場合もあります。どの場合でも、一つ一つ丸であることを認識して、数えていかなくてはなりません。このように、図形は形が単純なだけに、いろいろな組み合わせができます。するとそこにはさまざまな要素が入り、難しくなると思います。細かい点に注意を払って、しっかりと数えることを心がけてください。

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