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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

常識28 一般常識4 昔話について

2008/05/30(Fri)
 今回は昔話について考えていきましょう。「ひとりでとっくん91 常識2」 の13ページ、「昔話の理解(1) 一寸法師」に次のような問題があります。

  • 一寸法師が都に行くときに船の代わりにしたものにをつけてください。名前も言ってください。(正解 上段左端に お椀)
  • 一寸法師が都に行くときに船を漕ぐ櫂(かい)の代わりにしたものにをつけてください。名前も言ってください。(正解 上段左から3番目に 箸)
  • 一寸法師が刀の代わりにしたものにをつけてください。名前も言ってください。(正解 下段左から3番目に 針)
  • 一寸法師が鬼退治をした後、何を拾ったでしょう。×をつけてください。名前も言ってください。(正解 下段右端に× 打ち出の小槌)

 小学校受験において昔話についての出題は、その話をよく知っていることを前提にして出題されます。ですから、このようにかなり細かい部分について問題で聞いているのです。したがって、答えていくためには、どうしても昔話を正確に記憶していなければなりません。それではどうしたら細かい点まで理解できるのでしょうか。
それは繰り返し読み聞かせることと、集中して話を聞き、登場人物になったつもりになって考えていくことだと思います。よく子どもは何度も同じ話を聞きたがります。このときに同じ話をすることが大切なのです。子どもは繰り返し聞くことで、話の細部にわたって理解することができます。同じ話ですから当然同じ結末になります。同じ結末になることで子どもは安心するのです。そこからまた話の内容をイメージする力も湧いてくるのだと思います。これは話の内容理解すべてに言えることですが、ただ話を聞くだけでなく主体的に話に関わることが大切です。積極的に関わるためには場面をイメージしてしっかり聞かなくてはなりません。
昔話のもうひとつのポイントは、昔話を題材としてお話しづくりをすることです。ここでは長い話をうまくまとめて話ができるかどうかが問題になります。この課題についてはこぐまオリジナル教材の中に「こぐま昔話カード」がありますので、それを使ってください。この教材は日本の代表的な昔話12話をそれぞれ4場面にまとめたものです。使い方は4枚を話の順序に沿って並べて、それを使ってお話をします。この教材を使えば、お話しづくりの練習にも、昔話の理解にもつながっていきます。
しかし、知らない昔話についてはこの4枚のカードのみで理解させるのではなく、必ず絵本を使って読み聞かせを行っていただき、話の細かいところまで理解できるようにしてください。

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