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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

常識18 社会的常識2

2008/02/29(Fri)
 前回は、駅のプラットホームでしてはいけないことについて扱いましたが、今回は公園の中での常識的判断を行っていきます。
「ひとりでとっくん53 常識」の中に次のような問題があります。

 公園の中です。いけないことをしている人に×をつけてください。
(なぜいけないのか、お話ししてください) (正解)
ベンチの上を歩いている男の子、花壇でおむすびを食べている女の子、花壇で花火をしている男の子、花壇の花を抜いている女の子に×

 この問題も前回と同様に、悪いことをしている子を発見するという問題です。そして問題の趣旨は、悪いことをしている子を発見するということよりも、その行為がどうしていけないのかを言語化できるかどうか、であると思います。道徳的判断の問題は、個別テストや面接の中でよく出題されていますから、しっかりと理由を言えるようにしてください。

まずベンチの背もたれの上を歩いている子は、一目で危険な行為をしていることがすぐわかると思います。また、花壇で花火をしている子については、火の粉がもとで火事になる可能性がありますし、まわりの人にとってもとても危険です。こうした、目で見てはっきりとわかる危険な行為や人に迷惑がかかる行為については、すぐに理解できると思いますし、その理由も言いやすいでしょう。

花壇の花を抜いている子についてはよく「花がかわいそうだから」という子がよくいますが、そうした理由づけよりも、公共性を問題にした方がいいでしょう。公園に咲いている花は、みんなが見るためのものだから、それを自分ひとりのためにとってしまうのはよくないといった理由づけができるようにしてください。

また、花壇の中でおむすびを食べている人は、直接的には人に迷惑がかからないのですぐに判断することは難しいと思います。公園によっては、芝生の中に入っていいことになっているところもあります。しかし、この絵をよく見ると、「花だんにはいるべからず」と書いてある看板か立っています。難しい言い方ですが、入っていけない所だということはわかると思います。入ってはいけない理由としては、「花壇に入るとみんなが見たいきれいな花が荒されてしまったり、ごみが散らかって汚くなるから」など、美観を損ねてしまう点を中心に言えればよいのではないでしょうか。

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