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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

常識13 理科的常識13 生き物の食べ物

2008/01/25(Fri)
 前回は生き物の赤ちゃんについてみていきましたが、今回は生き物の食べ物について考えていきましょう。
「ひとりでとっくん55 理科的常識2」の18ページに次のような問題があります。

 上の生き物が下に並んでいるものを食べるとしたら、どれを選ぶでしょうか。線結びをしてください。
(正解)
カマキリとバッタ、チョウチョとタンポポ、ネコと魚、キリンと木を線結び

 この問題も前回の「生き物の赤ちゃん」と同様に、生き物の生態をよく理解していないと難しい問題です。しかし、私たちの身近な生活と引き比べてみると、考えるヒントは出てくると思います。選択肢の中に「お結び」があります。ほとんどの子は「お結び」が大好きです。これを考えるきっかけにして、ほかの動物は何を食べて暮らしているのかを考えていくといいでしょう。ネコは日常生活の中でよく見かけますし、魚が好きなこともわかると思います。また、キリンが何を食べるか考えたときに、この選択肢の中で選ぶとしたら、タンポポか木の葉っぱでしょう。ここでキリンの体形を考えると、首が長く背が高いので、地面に生えているタンポポを食べるとは考えられません。そこで、必然的に木の葉っぱということになります。
また、チョウチョは、花の蜜を吸うことも推測がつくでしょう。そこからチョウチョの口はどこにあってどうなっているのかも疑問になるでしょう。ここで図鑑や百科事典、インターネットなどを使って調べてみると、チョウチョの口はゼンマイのようにくるくる巻いていることもわかると思います。このように、ただ知識として何が何を食べるということを知っておくのではなく、そこから生き物の特性、生態を逆に考えていくと発展的な学習につながっていくと思います。

 また、この問題を通して、カマキリの食べ物がバッタだということもわかります。昆虫が昆虫を食べることを知らない子もいるでしょう。しかし、自然界はそうした食物連鎖の上に成り立っていることを理解することも大切なことだと思います。同様に、ライオンが他の動物の肉を食べる問題も次のように、この「ひとりでとっくん」の中に載っています。

 (「ひとりでとっくん55 理科的常識2」の19ページより)

 上の生き物が下に並んでいるものを食べるとしたら、どれを選ぶでしょうか。線結びをしてください。
(正解)
ウサギとニンジン、イモムシと葉っぱ、ライオンとシカ(肉)、クマと魚を線結び

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