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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

常識11 理科的常識11 生き物のいる場所

2008/01/11(Fri)
 前回は植物のできる場所について見ていきましたが、今回は生き物のいる所やすみかについて考えていきましょう。
「ひとりでとっくん55 理科的常識2」の9ページに次のような問題があります。

 地面にある大きな石をどけると、どんな生き物がいますか。をつけてください。
(正解)
ミミズ、アリ、ダンゴムシ、ハサミムシに

 最近は都会では土のある場所が特に減り、そこに住む生き物に触る機会も減ってきています。したがってこうした虫を実際に見たり触ったりする経験がないという子も多いのではないでしょうか。
 筑波大学付属小学校の入試では、本物のザリガニを手でつかませて絵に描かせたり、コオロギを手で触らせるなどの課題が毎年のように出題されています。これは、単に生物を臆することなく、触ることができるかということだけでなく、いろいろなものに興味関心を持ち、それに対して積極的に関っていけるかどうかを見ているのだと思います。よく、虫などを見るとそれを毛嫌いするお母さまもいらっしゃいますが、それでは子どものものに対する興味関心は生まれてこないでしょう。「積極的に虫を触ってください」とまでは言いませんが、少なくとも「虫は気持ち悪いから大嫌いよ」という態度でいることは感心できません。はじめから毛嫌いせず、何に対しても「面白そうだな」という気持ちで関わっていくことがお母さまにとって必要とされることだと思います。

 さて、動物のすみかについても「ひとりでとっくん55 理科的常識2」の中に次のような問題があります。

 上の動物たちはどんなところにすんでいますか。線結びしてください。
(正解)
上段左から 下段の一番右、右から2番目、一番左、左から2番目と線結び

 前段の虫たちについては、少し遠出して、緑の多いところにピクニックなどに行った機会に少し心がけて観察すると、見ることができると思います。しかし、動物のすみかとなると、実際に見ることはかなり難しいと思います。それでも、スズメやキツツキの巣などはまだ見るチャンスもあると思いますが、いまや野生のウサギなどほとんどいないでしょうし、クマのすみかなどは見たくても見ることは不可能でしょう。ですから知識として覚えていくこともやはり大事なことです。ただ、今回挙げた例題のような場合には、その体の大きさや生態からすみかを推測することもできます。そこでいろいろなことを思い浮かべることで、動物に対しての関心がわいてくればよりいいことだと思います。

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