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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

常識6 理科的常識6 ごみの弁別

2007/11/30(Fri)
 今回はごみの弁別問題について考えて行きましょう。 「ひとりでとっくん54 理科的常識1」の中に次のような問題があります。

 下の絵の中で燃えるごみはどれですか。をつけてください。

(正解) 新聞紙、枯れ葉、おせんべいの箱、ティッシュに

 ごみの問題は、私たちの生活の中でもとても重要な問題です。資源保護の観点からいってもごみを正しく分別していくことは大切なことです。実際の入試の中でも、おやつを食べてそのときに出たごみを、きちんと弁別できるかどうかを見る問題も出題されています。日頃からごみの弁別を子どもに意識させないと、この問題はなかなかできないと思います。

ごみの弁別はごみの材質が理解できているかどうかがポイントです。子どもにとって、ものが何でできているかを考えることは難しいことです。分類で仲間集めを行うときも、用途では簡単にできても、材質になるとできなくなってしまう子が多くいます。上の場合について考えてみましょう。新聞紙とティッシュとおせんべいの箱は紙でできていることは理解できると思います。しかし、葉っぱが燃えるものかどうかを判断することは難しいかもしれません。昔のように葉っぱを集めて焚き火をして、お芋を焼くなどという風景も、都心では見られなくなってしまいました。

燃えるもの以上に燃えないものの方が、材質を考えることが難しいと思います。例えば、缶と釘は鉄でできていて、コップはガラス、お茶碗は陶器でできているということをこどもが敏速に判断することは難しいと思います。こぐま会の授業では、子どもたちに磁石を持たせて、教室の中にあるいろいろなものが磁石にくっつくかどうかを調べる、ということをします。そして、磁石にくっつくものとくっつかないものに分類して、くっつくものの共通性を考えさせて、鉄という材質を理解させるようにしています。

ご家庭でも、このようにして日常生活のいろいろな素材に触れさせて、それが何でできているかということを意識させてください。 そして、ごみ捨てるときにも子どもに一つ一つ見せて、弁別する癖をつけていくといいと思います。

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