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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

推理 いろいろなゲーム7 応用 すごろく(2)

2007/10/05(Fri)
 今回は、すごろくの応用問題について考えていきましょう。「ひとりでとっくん 79 ゲームブック2」の中に次のような問題があります。

ウサギが1番目、クマが2番目にさいころを振って進んでいきました。それぞれ出た数は下の通りです。クマとウサギどちらが勝ったでしょう。ゴールにいるクマ、ウサギのうち勝った方に○をつけてください。

 ここでは、ふたつのルールがあります。
  • トンネルの入り口に止まると、トンネルを通って出口まで進むことができる。
  • ベッドのところに止まると1回休みになり、次の人が2回続けてさいころを振る。

 このルールについては、前回の問題で練習していますので、十分に理解できているはずですが、この問題は、そのルールを現実的な場面できちんと使えるかどうかがポイントです。順を追って考えていきましょう。

 まずウサギが5を出します。すると1つ目のトンネルの入り口で止まります。ここからトンネルを通って、出口まで一気に進みます。次に、クマが6を出します。同じくウサギが6を出し、順調に進むように見えますが、ベッドのところに止まってしまうので、1回休みになります。そこでクマは2回続けてさいころを振り、3と2が出ます。すると2つ目のトンネルの入り口に止まるので、トンネルを通って一気にウサギを抜いてしまいます。
 しかし、その後ウサギは6を出して、トンネル出口のひとつ先まで進み、クマを追い抜きます。クマも3を出してウサギを抜きますが、ウサギは4を出すことで再びクマを抜き、ゴールの1つ手前まで来ます。しかし、最後にクマは3を出して、ゴールに到着し、クマの勝ちになります。

 この問題では、トンネルのルールを正しく理解できているかということも大事なことですが、最大のポイントはウサギがベッドのところで1回休むということです。それまで交代でさいころを振って移動していましたが、ここではクマを2回続けて移動させなくてはならないのです。

 勝敗の決着を早くつけようと思い、こうした問題においては、子どもはとかく結果を急いでルールを無視し、どんどん先に進めてしまいがちです。1回1回落ち着いて対処して、考えながら進めていくことが大切です。
 こうしたゲームの要素が入った問題は、ルールをしっかりと理解したうえで、それをいろいろな場面に応用できるかどうかがポイントです。これまでにご紹介したさまざまなゲーム遊びを通して、ルールの理解を心がけてください。

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